また、君と

@98767783

第1話

「まってよー、まこくん」

「はは、ここまでおいついてみろ◯◯」

「はぁはぁ、やっとおいついた、さきにいきすぎだよ、まこくん」

「◯◯がおそいんだよ」

「わたしがおそくてもまっててくれるんだね」

「◯◯には、おれがついてないとだめだからな」

「つよがっちゃって、てれてるの?」

「てれてない!ほんとのことをいったまでだ」

「やっぱり、てれてるんだ」

「てれてれない」

「てれてる」

「てれてない」

「てれてる」


そんなやり取りが何回も続いた。


「これからもなにがあっても、おれが◯◯をまもっていくよ」

「へへ、やくそくだよ、まこくん。」


それからしばらくして俺は引っ越すことになった。

俺が引っ越すことを◯◯に伝えることにした


「なぁ、◯◯、おれさどこかとおくのまちにひっこすことになったんだ」

「うそだよね、まこくん」

「いやほんとのことだ」

「いやいや、まこくん、とはなれるなんていやだよ」

「ごめんな、◯◯」

「けど、おれはかならずこのまちにかえってくる。その、ときまで、まっててくれないか?」

「ぐす。わかった。もし、10年たってももどってこなかったら、わたしから、あいにいく。」

「わかった。やくそくだぞ。」


そうして俺はかつて過ごした町から引っ越した。


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