第2話 新小学4年生
4年生に進級の時はクラス替えがあった。というより、第二次ベビーブームで子供が増え新しい学校ができ、1/3~1/4の児童が移っていった。
とりあえず母親に記憶が曖昧で、もしかしたら友達の名前とかを思い出せないかもしれない事を学校に連絡してもらった。
それから数日、始業式。
新しいクラスだ。
隣の席には、これから3年間クラスのマドンナになる斉藤優子(さいとうゆうこ)がいた。
当時は男女仲のいいクラスでも俺は優子にだけは恥ずかしくて話かけられなかった。
始業式が終わり、クラスに戻ってから担任の挨拶だ。
「担任の中村です。よろしくお願いします。」と、簡単に自己紹介をすると、
「お話があります。小木君がちょっと記憶が曖昧になっているそうなので、優しく接してあげて下さい」
「それでは、また明日からよろしく」
今日の学校は終わった。
すると、過去面識のあると思われる同級生から、
「え、記憶ない?俺のこと覚えてる?」
「ひろき。私のことわかる?」
あの優子からも
「ひろき。私のことは?」
正直、半分くらいしか覚えていなかった。
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