人生0から始めてみた(仮)
ひいろゆい
第1話 転落人生
花の47年組。聞いた事があるだろうか?
反抗期のない真面目な長男を演じていた主人公、小木広樹(おぎひろき)は家庭の事情を知りつつ親の敷いたレールの上を歩いていた。
令和元年 現在46歳。国家公務員・・・だった。
職場と家庭でのハラスメントがあり45歳で離職。離婚。
特別な者のみ行ける研修。同期よりちょっと早い出世。順風満帆な人生が崩れ落ちた。
自分の生きがいのある人生だったら失敗してもしょうがないが、公務員の実態を知らない人からは想像もつかない仕事内容。うつ病は正義感のある人がなりやすい。もっともだ。
・・・「ひろき」
・・・「ひろき起きなさい」
誰かが呼んでいる?
目が覚めると昔懐かしい風景。
「起きた?いつまで寝てるの?」
声の主は若かりし頃の母だった。
自分を鏡で見てみると小学生中学年位?
これは夢か?
「明日から4月。4年生になるんだから。由香のことお願いね」
由香とは妹のことだ。3つ離れてるから新1年生か。
夢かと思いほっぺたをつねってみたが痛い。
夢ではなさそうだ。
大人の記憶があるとはいえ、この頃の記憶は曖昧だ。(友達の名前や顔)
とりあえず、母親に記憶が曖昧「教室発表はあったのか」等、新学年に向けての情報収集をすることにした。
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