『屍鬼』
小野不由美の作品でおもいだすのは、『屍鬼』著:小野不由美である。
中国二十四史の一つで、正史の第一に数えられ、中国前漢の武帝の時代に司馬遷が編纂した全百三十篇、総字数五十二万六千五百字におよぶ黄帝から前漢武帝までの二千数百年にわたる古代中国の歴史書であり、当初は「太史公書」とよばれていたが三国時代以後、呼び名が変わった『史記』について、あーでもないこーでもないと万死一生を顧みない物語……のことではもちろんない。
小野不由美 作のホラー小説『屍鬼』は、一〇〇〇ページを超える長編で、登場人物はざっと百五十人を超える。
人口一三〇〇人、卒塔婆を作る樅の木に囲まれた外場村では、未だ古い因習を守っており死者は土葬していた。そのため、村には「起き上がり」と呼ばれる死者が蘇って祟りを起こす言い伝えがあった。
ある一家が村に引っ越してきてから、原因不明の死亡が相次ぐようになる。その原因は屍鬼と呼ばれる吸血鬼のようなものに村人が襲われはじめたことにあった。
やがて村中に屍鬼の存在が知れ渡り、対決する。
屍鬼には二種類いる。
日中はひどい眠気に襲われ活動ができない、屍鬼。
日中に眠くもならず、日光に当たっても平気な、人狼。
修羅と化した「人」は、屍鬼を狩りつくしていく。辰巳の希望から沙子を連れて脱出し山中で力尽きるも人狼として目覚め、沙子を襲っていた大川富雄を殺害。その後は屍鬼である沙子と共に村を脱出しておわる。
ホラーは苦手で、ほとんど読んだことはなかった。なのにどうして手を出したのかというと、十二国記がアニメ化したとき乗り遅れた感があったため、屍鬼のアニメ化をきいてすぐに小説を手にしたのが、読むきっかけだった。
放送前に内容を知ってしまうと面白さが半減する、といわれる。だけれども小説は小説、アニメはアニメと割り切って観るのであまり気にならなかった。
それでもグロとホラーは嫌いなのだが、すんなり読めたおぼえがある。
ミステリー要素があったからかもしれない。
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