映画癇

 上映中に喋る奴は極刑に値する。

 半年もすれば数百円で借りられ、自宅で屁をこきながら見れるというのに、なぜ態々映画館に足を運ぶか。没入したいからに決まっている。自宅では他の刺激が多すぎる。映画館は映画を観るしかできない。そこが良いのではないか。しかし、どうしても他人と観なければならず、そこには様々な問題が付き纏う。

 前述の感受性豊かなおばさんもそうだし、風呂に入っていないエコロジストや、キックボクサー志望の少年など、様々な敵が身の回りに居て、しかも長時間逃げられない。いっそ手足を縛りつけて、口にはマスクをあてたら良いと思う。視力や聴力の弱い者のため、脳みそに直に映画を流すことが出来たら尚の事良い。私も視力の衰えを感じているので、是非検討してほしい。

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