ニート、仕事を得る

 ニートが続いて申し訳ないが、昨日の今日で仕事を見つけたらしい。自棄になって酒を飲んでいたら、他の人と意気投合、バイトからで良ければ、となったらしい。何だそれは。下手なドラマのようじゃないか。

 私も祝福出来るものならしたいのだが、初対面の人を急に雇うような状況というのが気にかかる。相手方の完全なる好意ということなら別だが、経験から言って、常に人手が足りないような職場はろくなものじゃない。私もかなり辛い仕事をしたのだが、あの瞬間の私は人間ではなかった。考えることを放棄させられ、それこそ歯車になることを強いられていた。すぐ辞めたことは言うまでもない。

 しかし、それはあくまで私の話である。体だけ動かすなら楽で良い、と言ってのけるかもしれない。何が辛いかなんて所詮は当人次第だ。やってみて駄目なら、またニートになればよい。一ヶ月分給料が貰えれば御の字だ。前より悪くなることは絶対に無い。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る