副作用
昔は私だって
手首に刃を立てるような人間はただただ下らない人間だと思ってた。
でもその人の辛い気持ちはその人にしかわからない。
捌け口がないのだから仕方がない。
今ならわかる。
ストレスという錨の外し方がこれしかない。
物にも人にも当たれないのなら
自分に当たるしかない。
下手くそだなあとも思うけど、
不満を口にするよりこの方が遥かに精神への負担は少ない。
いつだって、私との約束は守られない。
いや結果的には守られてるのかもしれないけれど
結局私は100で満たされることはない。
もっと言葉に責任を持てばいい。
貴方が発する文章全て一字一句文字に書き起こしてやろうか、それともレコーダーに記録してやろうか。
そうでもしなければすぐに忘れるじゃない。
私が私であって
貴方の中では絶対の場所にいるのかもしれないけれど、
そんなの卑怯じゃない。
でもこっち側の気持ちは、きっと、
一生わかることはないんでしょうね。
例えるならば、麻薬かしらね。
摂取すればするだけ、依存してしまうけれど
それだけの害がある。
答えなんて「やめればいい」の一択なのに
それができれば苦労はしない。
だから私は死ぬまであなたに全てを明かさない。
明かしたくない。
苦しめばいい。
自分の無知に嘆けばいい。
私の死因が貴方なら、
少しは後悔してくれますか。
吐溜 桃色 @momo_xx
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。吐溜の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます