第8話 望まぬ朝
あれからどれだけの時間が経ったのだろう。
このまま眠れたらどれほど楽な事か、もう目を瞑りたい。
けど、どんな望んでも願っても無情に朝は来て人は動き出す。
コイツらと自分、一体何が違うというのか、真面目に生きてきたことは全て無駄だったのか。
ああ、そうだね、今は真面目とか正義とか誠実さとか人の為?そんなの全て無意味だよな。
今は悪が嗤う時代なんだ、利用されるのが嫌なら利用する側になれば良い、奪われるのが嫌なら相手を徹底的に潰せばいい。
もう全て諦めて寝るよって諦めてた自分は消そう、復讐?結構じゃないか、そうだ、目の前のモノは人じゃない全部が敵なんだ、野垂れ死にが運命なら、せいぜい目の前のみんな巻き込んでぶっ壊す。
朝は、今でも嫌いだよ
あの日の弱かったけど優しい自分の惨めな姿を思い出すから。
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