ことわざ牧場

朱衣椿

マヌケな動物たち

ドッスーーーンッ! コロコロコロ・・・


朝から何でしょうか?

何かが落ちたような音がしましたが・・・。


私は不思議に思いながら辺りを見渡し、後ろで猿が木から落ちていることに気付きま

した。猿は泡を吹いて倒れています。


猿が木から落ちるなんて、今日は隕石でも

降ってくるのでしょうか。

まぁ、あの猿はいたずら好きで嫌われ者ですから誰も心配しないでしょうし、助けても

もらえないでしょうが。


いつの間にやら盲目のお坊さんが来て念仏を

唱え始めています。


しかし猿に向かってではなく

 ――――――――――――馬に向かって。


当然ですが馬は意味が分からないので、頭の上にはてなを浮かべながらも草を貪り食っています。


それを見た豚が隣で「ブヒヒヒヒ」と笑って

います。なぜか頭に真珠を乗せて。


あぁ、この真珠は猿が落ちた木になっていたものですね。猿が木から落ちた時の振動で

真珠も落ちてしまったのでしょう。

真珠は高価なものですが・・・この豚は価値が分からないようですね。


そう言えばこの前、額に小判を付けた猫を

見かけましたねぇ。確か・・・「○ャース」と

名乗っていたような。

生憎、私は猫が嫌いなのです。




おっといけない、私は主様に用事を頼まれていたのでした。私は従順に従わなければ。

この者達のようにマヌケではないのです。


頼まれ事を済ませるために急ごうと1歩。















コンッ ドッターーーンッ




・・・誰ですか、こんな所に棒を置いたのは。

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ことわざ牧場 朱衣椿 @N_Pooh

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