23時30分
凛とした声が聞こえる 23時の約束
気の利いたことも言えず 電源を落とす
ただ錆びついた両手を 伸ばしてみても
届かないどうしてもどうしても
何かが足りない
ありがとうさようなら 外はすでに明るい
そんなことにも気付かずに 夢中だった
立ち上がることも億劫で 一点を見つめる
一日が始まることを拒否した
ノイズを追いかける
笑顔を覚えていいですか?
怒り顔まで記憶していいですか?
コメントが空白なまま
一分一秒確かめる
一方通行の愛なんて
ただただくだらない
わかってんだよわかってんだよ
林檎が腐ることぐらい
面会謝絶のような
なんでもかんでも檻に入れちゃって
信頼関係ってなんですか?
目に見えるものですか?
23時を過ぎても 姿が見えない
上から下まで見尽くす 知らない顔ばかり
もう網膜が焼きつくほど 何度も見てきた
ねえどこにいるのいったの?
返事をしてよ
何回リロードしても
画面に映ることがない
潜在意識に訴えかける
信者なんかじゃないって
明日の23時が待てない
エネルギーが欲しい
これで一日を過ごせと言うんですか
頭が狂いそうだ
一通のメールの着信 「ごめんね」の文字
それだけでも通じた 気持ちが溢れた
一文字一文字を大事に 心に刻むよ
いいですか?
画面の向こうを想像して
こんなにも好きなんだ
叶うことないって知ってるよ
それでも繋がりたいんだ
一方通行の愛なんて
ただただくだらない
わかってんだわかってんだよ
林檎が腐ることぐらい
それでも綺麗に飾るよ
Wow Wow
Wow Wow Wow
綺麗に飾るよ
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