星のかけら
usagi
第1話 星のかけら
「ねえ、お母さん。」
「お空の星って、丸い形をしてるって本に書いてあったけど、本当はマンガみたいな、金平糖みたいな形をしてるんだよ。」
「私ね、この前夜起きたとき、星たちがコツンてぶつかって、ちっちゃな金平糖がたくさんお空に散らばったのを見たの。」
「で、それが天の川に吸い込まれて行ったの。」
「そうね。」
お母さんはにっこり笑って、私の頭をやさしくなでてくれた。
お星さまはいつも願いをかなえてくれる。
空に向かって心をぶわってぶつけると、星から小さなかけらがパラパラと落ちてくる。
その小さなかけらたちはこの世界にやってきて、知らないうちに人の心にすーっと入っていく。
そうやって私の思いはいつのまにか、他の人たちの心の中へと移っていくんだ。
さあ、そろそろ空に向かって思いをぶつけてみようかな。
どんな願いごとをしよう。
星のかけら usagi @unop7035
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます