星のかけら

usagi

第1話 星のかけら

「ねえ、お母さん。」


「お空の星って、丸い形をしてるって本に書いてあったけど、本当はマンガみたいな、金平糖みたいな形をしてるんだよ。」


「私ね、この前夜起きたとき、星たちがコツンてぶつかって、ちっちゃな金平糖がたくさんお空に散らばったのを見たの。」

「で、それが天の川に吸い込まれて行ったの。」


「そうね。」

お母さんはにっこり笑って、私の頭をやさしくなでてくれた。


お星さまはいつも願いをかなえてくれる。

空に向かって心をぶわってぶつけると、星から小さなかけらがパラパラと落ちてくる。

その小さなかけらたちはこの世界にやってきて、知らないうちに人の心にすーっと入っていく。


そうやって私の思いはいつのまにか、他の人たちの心の中へと移っていくんだ。


さあ、そろそろ空に向かって思いをぶつけてみようかな。


どんな願いごとをしよう。

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星のかけら usagi @unop7035

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