異世界調整委員会〜金と女目当てですが何か?〜

龍大悠月

第0話 異世界調整委員会

勇者、なんらかの経緯で異世界に召喚され、国や愛人や人々のために魔物戦う、いわばスーパーヒーローのような存在。


…果たしてそうだろうか?


確かに守られる側からすれば、救いの戦士の如く存在で心強い味方であるだろう。


では、敵国からしたらどうだろう?


今まで順調に事が進んでいたはずの現状が一人の人間にぶち壊されるのだ、まさしく害悪の他でもない存在なのだ。


正義は必ず勝つのか?


悪は必ず滅びるのか?


それは、あくまで一人の感覚なのだ。


だったら、悪が勝ってもいいよな?


正義が滅んでもいいよな?


金と権力でハーレムを築かという願望の邪魔する奴は


悪だ。

_________________________________________

25XX年、世界は技術の進歩と様々な困難を乗り越え、豊かさを維持してきた。

だがそれにも限界があった。

だから人類は持てる技術を全て使い、あることを発見した。この世界には様々な次元の地球があることに気づいた。

そこでは、我らと同じくらい発展している星もあれば、まだ発展途中の星もある。

ましては、魔法やドラゴンなど、今では非現実と謳われたものが存在する星も存在した。


我々はその星々と技術交渉を行った。


その目的は、資源の確保である。


そこで各星で話しあわれ、最後に出された条件が、星々で起こる不具合やバグを直すものであった。


そして25XX年、


日本は、旧東京の跡地に異世界調整本部を設立した。


これが俺、桜田レンが働く、会社である。

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