バイト先が異世界！？

第1話 エピローグ①

「は〜、仕事先どうしようかな…」

悠真（26歳、独身）は先週働いていた職場をリストラされたため無職。理由は経営不況になったためだ。

「バイトでもいいから稼がないとなぁ」

一応何かあるとまずいため貯蓄してはあったが正直なところ家賃などのことも考えると3ヶ月が限界だ。

スマホで求人をしている会社を見ているがいまいちしっくりするものがヒットしない。中には、時給1500円！アットホームな職場で一緒に働きませんか？、みたいなのがあるが、こういったアットホームと高時給のコンボは大体ブラックだ。

「ん？」

いくつか探していると奇妙な求人が掲載されていた。いや、掲載ではないか、よく動画とか見てると下にバーになっていて押すと変なサイトに移動するアレだ。アレ表示されてないくせにタップした瞬間に表れるから非常に鬱陶しい。

「世界を救ってみませんか？月給150万円 、詳しくはお電話でお問い合わせください。–––って月給150万？！」

なんだこれ？時給おかしいだろ。そもそも世界救うって何言ってんだ？医療系とかそんな感じか？でも医療関係だと資格とか必要だし俺には無理か。

怪しいが正直この月給はおいしい。つまり年収1500万以上は貰えるということになる。なんなら前の職場より給料に関して言えば相当上だ。

「でもなぁ、これ絶対詐欺とかだったらどうしよう…紹介料とか絶対ありそうだし。

慎重深い性格なためこういった怪しい勧誘やサイトは極力避けてきた悠真にとってはここまで悩むのは初めてのことである。

「まぁ、話聞くだけでもしてみるか…」

悩んだ末、悠真はスマホで電話をかける。電話番号の先頭に【184】をつけ忘れずに…