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目次
誓
今までの自分の過去が
取り返しのつかないほどの
失敗に思える
もっとああしておけば
よかったと思うことが
人の10倍100倍は
あるんじゃないかと
不安が心を重くする
自分が傷つけた人の
顔を思い浮かべ
自分を傷つけた人の
もしかしたら生まれるべき人間では
なかったのだろうか
この私は とつぶやいてみる
苦い過去は心の中で膨れ上がり
自分を悪魔の淵への追い込んでいく
ワタシハジンセイノシッパイシャダ
ひとり絶壁に立ち尽くし
このまま下へおちれば
どんなに楽になるだろうと思う
しかし有から無へ変わる瞬間
それが自分の人生
最大の失敗だと気づく
空は何事もなかったように
青く澄み切り
深い青をたたえた海は
規則的な呼吸のように
砕ける波の音を立てるのに夢中だ
砂をふむ足音で
自分が浜に出たことを知る
自分のなかの弱さよ 悪魔よ
今日は逃れることができたが
私はこれから幾度となく
おまえたちに襲われるだろう
しかし私は海や空にまで
私をなくした空虚を知らしめるまで
決して
海や空までが
私の不在を悼むまで
おまえたちに魅せられないと誓おう
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