Goodは伝えたいが採点はしたくない。他人の作品をレビューするということについて
カクヨムに新規登録してから約一か月が経った。
その間に僕は2つの短編小説と1つのエッセイを投稿した。
(よかったらぜひ読んでください)
僕は上手な文章が書けるタイプでもなければ、巧みな伏線を貼ったり驚きを与える展開を書けるタイプでもないが、現実の中から何かを感じ取ったり他人の作品を読むのは少し得意な人間だと自認している。
それらに加え22件のおすすめレビューを付け、その内の8件についてはレビュー文も書かせて頂いた。今回問題にしたいのは、その際の星の付け方のことだ。
とはいえカクヨムだけに依存した話ではなく、評価するということ・レビューするということ一般についての話だ。
あまり馴染みのない方に向けてカクヨムのシステムを簡単に説明しておくと、カクヨムでの作品に対する評価は加点式であり、星1個(Good)・星2個(Very Good)・星3個(Excellent)となっている。
加点評価であるとヘルプにはあるが、このポイントが読む側の基準となったり、ランキングなどに影響してくるようなので、どうしても「採点」のような雰囲気が出てきてしまうのではないかと僕は感じている。
僕は「良かった」ということを伝えるために星を付け、自分の読み方や感想を言葉にして共有するためにレビュー文を書いているのであって、それらは「採点」するための行為ではない。
はじめ僕はカクヨムの雰囲気を知らなかったので、とりあえず真ん中の星2個にすることが多かった。ときに星3個にすることもあった。その基準は不明瞭だった。
続けているうちに、星1個分とはいえそこに差があることが嫌になってきた。綺麗事かもしれないが、自分としては物差しで測るように人の作品を読みたくないのだ。
もちろん、作品というのは批評されるものであり、そんなことを言うのは甘いという考え方もあると思う。
しかし僕自身、プロの作家を目指して活動しているわけではないし、頼まれて他の方がプロを目指すお手伝いをしているわけでもない。
なぜ僕がカクヨムに投稿された作品を読んでいるかというと、それぞれの方々のユニークな感性や表現に触れたいというのが理由だ。
(なのでテンプレ的な作品や商業的な目論見が強い作品にはあまり興味が持てない)
それらの作品のほとんどは何かの賞を受賞したり商業の流通に乗ることはないのかもしれないが、だからと言って価値がないとか、書く意味が無かったとは思わない。
研磨されたスキルには多大なるリスペクトを払いたいと思っているけれど、僕は良く出来た小説だけを読みたいわけではない。好きなことを好きにやっている作品や初期衝動的な作品を読み解くのも好きです。
(このエッセイは、自分はこう感じるのでこう行動するという話であり、他のやり方を否定しているわけではありません)
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