僕の歌の中で君は
昨日僕は
君の瞳がかげっているのに気づいた
今まではあんなに輝いて
甘い気持ちを映し出していたのに
君は僕の歌の中でしか
美しくなれないことにきづいたんだね
君の細い指が
動きで言葉をつづる
僕はいつでも君だけを抱いて
この街を泳いでいたかった
君の額のおくれ毛を
かきあげておまじないした
愛はもう充分だから
もっと別なもの授けてほしいと
君が明日いなくなること
僕は知りたくなかったんだ
お寝坊な君の目覚まし時計
胸にしまった片道切符
僕には自分のことのように
君がわかるんだ
君は僕の歌の中でしか
優しくなれないことに気づいたんだね
君のなびく黒髪が別れの香りを運んでくる
君は僕が膝の上
頭を乗せるのが好きで
僕は君のサラサラの髪を
手ですくのが癖だった
明後日
君はどこだろう
新しい友だちはみつかるの
君は大切にしてもらえるかな
僕は後悔しないだろうか
過ぎた日々に終わりがくる
それがどれだけ当たり前で
それがどれだけつらいことか
君の細い指が
動きで言葉をつづる
サヨナラ
s600326
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