第4章詩はこころのおやつだったりくすりだったり

海乃もくず

全部ぶっ壊せ

中から見えても外から見えない

鉄格子のなかで

みんながパンをかじってる


上ヘ上がるほうはバター付き

もう一方はカチンカチン


規則規則規則

破ったことない人なんているの?

冗談じゃない逃げてやる

紙切れに縛られる

生活から逃げてやる


時々あたしと同じ考えもつ子

出会うけどどこか違う

何が違うか考えてる暇なんてない

でも着いてきちゃいけないなんて

あたしは決して言わないよ


冗談じゃないよ 逃げてやる

足首にはめてある

数字の鎖から逃げてやる

何が望みか一応

聞くだけ聞いてやろうなんて

尊大な態度がむかつくよ

欲しいものは自分で

手に入れるからほっといて


子供の頃見つけた

秘密の四葉のクローバー畑

突然変異のクローバー

いつもそこが落ち着いたのは

あたしも突然変異種になりたいから


自由のために声を上げるなんて

カッコイイこといってるふりだけ?

周り見てやっぱり引くか?

違うみんな本心はきっと同じ

我慢なんてするだけ損だ


全部ぶっ壊せ


s591110



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