鎖
君たちは彼のように食に対して
心に
魂に
鎖をかけているかい?
鍵でも
なんでもいい
そうゆうものがあるか
これから語るのはある少女の話だ
私は本人からその話を聞いた
憤り
怒り
悲しみ
そして
私の中の鎖が
ほどけそうになった
いや
この表現は少し違う
そう
はじけそうにあった
そいつらに彼女と同じくらい
否
それ以上の絶望を与えてやろうと
いままで生きてきたその人生を
生まれてきたことを
だが
私の鎖は止めてくれた
そいつらを絶望に追い込んでも
彼女は喜ばないのだから
だから聞いてほししい
同級生に絶望を与えられ
信じていた先生に裏切られ
自分の魂に
自分の心に
自分のすべてに
鎖をかけてしまった少女に
人間という生き物を信じられなくなってしまった
少女の話を
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