第3話 はじまりの掲示

真壁「そういえばさぁ、掲示板見た?来月の春休み中に中国研修あるみたいじゃん。おまえどうする?」


西崎「学校の修学旅行じゃないんでしょ?主催はどっかの出版社みたいだけど?」


真壁「学校とはどういう関係かね?旅行会社じゃないの?出版社?」


西崎「じゃぁ放課後の鍼灸クラブで石川先輩に聞いてみっか」


期末試験も無事に終わった二人は特に何事か大きなトラブルでもない限り進級間違い無しの余裕をみせていた。


授業とは別に放課後に有志で集まって勉強会をするクラブ活動にもいくつか所属していて、そのうちの一つに鍼灸の知識や技術を追及する鍼灸クラブがあった。

部長は二年生の石川が務めていた。

石川は二人よりも一年先輩だが年下で、日中は鍼灸の学科を、夜間は柔整の学科に通うダブルスクールの努力家で性格的にもしっかりしているので二人も敬意を以て接していた。

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