話全体としては起承転結もはっきりしていてオチも良いと思います。

が、それが本筋でないとしても「それでも、ボクはやってない」をなぞった「女の一言で男の人生終了」式の痴漢冤罪話は止めた方がよろしいです。

展開として既に手垢にまみれているのもありますが、日本の実情に見合わないからです。

今は微物検査で冤罪ならすぐに分かる体制になっていますし、そもそも女性が痴漢被害を訴え出ても駅員や警察がまともに取り合わない場合も多いのが現実ですから。

実際には「痴漢冤罪被害者の会」代表が盗撮で逮捕されたり痴漢冤罪を訴えて自殺した男性の荷物から犯行の証拠が見つかったりする等、痴漢冤罪にはメディアで煽るほど被害者がいるかは怪しいのが実状です。

冒頭が暗いのでどうなるかと思いましたがすぐその後がいい文章なので読み切りました。これで人物が動き出すと凄いと思います。たのしみですね。

臨場感のある文章で見事な冒頭だったと思います。一つ一つの言葉の使い方に重みを感じます。

冒頭を読んだ時の暗い気分が見事に裏切られて、読み終えた後がとても気持ちいい短編でした(*´ω｀*) ララティアさんも仰る通り、一つ一つのクオリティが良質で、満足感が大きいです。ありがとうございました(´･ω･)(´_ _)ﾍﾟｺﾘ♪