第9話☆【忙しいサラリーマン】



目の前を横切ったサラリーマン


何を急いでるのだろう?


眼鏡をかけている


左手には、書類が入ってるっぽいクラフトの袋(なんか丸いやつに紐でくるくるって留めるタイプの…)


スーツは紺色?黒?どっちかわからないけど、細い白いストライプは見える


しかし…そんなに急いで何処に向かってるのだろう


私の存在にはぜんぜん気がついていないのだ

目もくれない



取引先に向かってるの?


会社に戻ってる最中かな?


それとも待ってる家族の元に急いで向かうところ??










でも…













私の部屋の中を横切るのはやめてもらっていいですか?







土足厳禁なんですけど…







5~6年ほど前

実家の2階のあいるの部屋

右側の窓から入って

左側に向かって通りすぎて行ったサラリーマン


ほんと、何を急いでたのだろう?




鮮明に覚えている体験談でした


ここは2階だということ、もちろん窓の鍵は施錠されていたということ。


思ったことは

「幽霊でよかった、この世の中人間の方が怖いことあるし…」




目的の場所にちゃんとたどり着いたのかな?


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