風に舞う言葉たち

あいる

第1話☆髪の長い女子は好きですか?



長い髪の女子は好きですか?


私は髪が長い、裸になっても髪の毛で胸は隠せるくらい(なんの報告だよ)


何ヵ月かに一回くらい

『思い切ってバッサリいく?』


美容室の予約をとり

いざ当日、イメチェンか?


『ありがとうございました』

店先でお見送りしてくれるいつものイケメンの美容師さん


長い髪をなびかせて帰宅する私……



『あの、5センチ位切ってあとカラーとトリートメント』


『はい!いつも通りですね(笑)』


『はい…お願いします』


今日もダメだった、美容室の鏡の前に座ると、呪文のように同じ言葉が出てしまう…


誰も髪を切った事は気がつかない、まぁ当たり前


長い髪の女子あるあるだと思ってますが…私だけなのか?




1度だけ髪をバッサリと切ったことがある


大好きな母親が手の届かない場所に旅立ってから1ヶ月あまり


美容室で『本当に切っていいの?』と何度も聞かれる

『はい、バッサリとお願いします』


小さな頃から、朝の忙しい時間

母親に髪を結ってもらう時間が大好きだった、手先の器用な母は編み込み、ツインテール、いろいろな髪型を作ってくれた


母はもういないのだと、ちゃんと受け入れるためのけじめみたいに思えたから


初めてのショートカット


照れる私に

親友は『めっちゃ可愛いやん、似合ってるよ』と何故か泣きながら抱きついてきた


お葬式の時に私より号泣してたのは彼女でした。


いつか、結婚して女の子が生まれたら

美容師になろう


愛する子どもの専属の美容師に…

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