第4話赤朱雀の 話
戦乱が 起こる度に 鳴いていた・・・・・。
キョッ、 キョ キョ キョ キョキョッ ・・・・・。
キョッ、 キョ キョ キョ キョキョッ ・・・・・。
焼かれた 民家の 傍らの 大木に 留まり、
大木も 既に 葉は
焼かれて 無くなって いたが・・・・・
まさに 口から 血が 飛び出さんが 如く・・・・・。
キョッ、 キョッ キョ キョ キョキョッ
キョッ、 キョッ キョ キョ キョキョッ
ギョッ ギョッ・・・・・
真っ逆さまに 落ちてしまった ・・・・・。
そこへ 多くの 兵隊ども・・・・・。
ワーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
民家に 隠れている 女 子供 老人を 探し、
ほとんど
殺して 回り
金品 食糧を 奪って 行った・・・・・。
辛くも 生きていた
老人・・・・・。
年は 87 となる・・・。
彼は よく 平和な時、
彼の 隣に 来て、
彼の 酒を ついばんで いた事を 想い出した・・・・・。
民家の 底の 底に あった、
彼の 愛する 酒を
なんとか 彼の 力の 限りで
取り出して来て、
倒れている
真っ赤な 口に 含んでいた だけ だったが、 暫くすると、
グビッ、 グビッ グビと
お酒を 飲んでいった・・・・・。
訪れた・・・・・。
そう、 小さな 茶色い 羽根が
渦を 巻く様に太く、
真っ赤に のびていき・・・、
まるで、 南の 方に 住む 孔雀の 様に
なり、
大きな 真っ赤な、
太陽の 真下に 広げ
戦乱の張本人である
国々の王の 居場所に
飛んで 廻った・・・・・・・。
そして
上空に 来ると
各国の 王は
まるで 火に 焼かれた様な 熱さを 感じ、
戦どころ では
無くなった。
太陽の様に
真っ赤に 照らし、
戦を しようと する
人間達を 苦しめた・・・・・。
『朱雀だ・・・・・朱雀、
やばい、 逃げろ!!!!』
と言う者、
『火矢を 放て !!!!
いや、 火矢は 効かない、
水を 空へ 撒け!!!!』
『大丈夫で
御座います』
そこへ、 真っ黒い イボイボの
白い 髭の 老人・・・・・。
『これを!!!』と
ある 国の 王に
毒矢を 渡した・・・・・。
『よし、 打て!!!!』
数本の 毒矢が
空に 撒かれた・・・・・。
一本が 赤(せき)の
心臓に
当り
赤は 空から 落ちて 行った・・・・・。
そして
なり
草むらに 横たわって いた。
兵隊達は 朱雀に 留目を 刺そうと
草むら 近くまで
来ていた・・・・・。
勿論 孔雀の 様に
大きな
体を してる
と 思って・・・・・。
兵隊達は
朱雀の 元の
姿を 知りません。
どこへ 探しても・・・・・・。
王は
怒り出し 兵隊達を
切って しまいました・・・・・。
そして 王は
酒を ぐびぐび 飲み 始めました。
その 酒が 王の
口から
漏れ
地面を つたい・・・・・
不如帰である 赤朱雀の 口に
入りました。
グビッ グビッ
赤朱雀は
今度は 青く
染まり
戦で 死にかかっている
民衆を
襲い ました。
そして 青く 染まった 朱雀を 見た
あの 老人は
『いかん 変な 酒を もられた様だ・・・・・。』と
自分の とっくりの 小瓶を
空に
投げました・・・・・。
青く なった
朱雀は 我を
取り戻し
又
王の 空の 元へ
行き
王達を
懲らしめ 二度目の 毒矢は
宙を 抜け
王達の 空は
真っ赤に 染まり
王達も 正気を
取り戻し
戦を 辞めた・・・・・。
赤朱雀は
不如帰と なり
長い間
姿を 消した・・・・・。
時折
民家の
近くで 酒を つついて
いる カラスは 不如帰の なごり の 様ですね。
そして 不如帰は
世の中が 戦に
なると
世に 姿を 現し
体を 張って
戦を 防ぎ ました。
不如帰である
古代の 近い うちに
朱雀として 中国の 南方を 護る 神として 祀られ
四神の
一つと なりました。
今に なっても 不如帰である 朱雀は
生きて いる 様ですね。
そうです。
この星は 今でも 一部を 除いて 平和ですね。
きっと 赤朱雀が 体を 張って 守って いるので しょう。
この 星を・・・・・・・。
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