第17話
バラバラのちぎれた写真のパズル 1
ぼくはバラバラになったちぎれた写真を、いつもつなぎあわせて、パズルを作るようにかずみと子供たちをそしておやじさんたちをつなぎ合わせ、家族をいとなんでいた。
かずみの病気(せえしん。うつ)そして、施設にあずけた男の子。ぐれた女の子。練馬のころのかずみの生活はあれていた。
いつも、つなぎ合わせては、ちぎれ、つなぎ合わせては、ちぎられのくりかえしだった。かずみはお酒をのんで、いつもあばれ女の子はないていた。
その後、かずみは入院、ありさはみつとともに児童養護施設、かずみは退院してから家族を作りなおし、いとなんできた。
かずみがなくなり、子供たちも自分の道を歩み、もう家に帰ってこない。
そしてぼくは、一人になってしまった。
もうバラバラちぎれた写真をぼくにはなおせなくなってしまった。
バラバラのパズル 2
ひょうりゅう少女ありさ
おまえは、男をわたり歩くな。
どこかで、おちつき、1人の男とおちつけ。
自分で生きれないなら、男にたよっても いい。
けど、しあわせになれ。
人を大事にすれば、あいてもわらってくれる。
しあわせになれよ。
おやじはもう、今のおまえにはなにもできることはない。
ただ、見守ることしかできない。遠くから。
ママも、おやじも いつも、見守ることしかできない。
生きろ。しあわせになれ。
バラバラのパズル 3
みつき
おまえ、なきむしで、すぐにいじけて、小さいときから自分というものが強い子だな! でも それもいい。
泣くことは強くなること、でも、いじけるな、すぐに戻ってこい。そして上を向いてあるいてこい。いつも、パパはまっているよ。
おまえは男だ、いつ、パパのところまでたどりつけるかな? パパは手を貸さない、でも、いつでもおまえをみているよ。
いい大人の男になれよ。
そして、しあわせに、歩いてこい。いつも、まってるぞ!
バイ マンデインアスアミィーゴ(おまえたちには神がついている)
パパは先にいってまってるぞ
※でも、人にやさしい、人の心をよめる子になってほしいな。
世をわたるにはつよいだけではダメだ! やさしさももたないとな。
バラバラのパズル 4
おやじさん、おふくろさん、いつまでも、お元気で。
ゆっくり、やっていってください。ぼくの、新しい人生、そして、かずみの分も、少し分けてもらって、ゆっくり、二人とも、この世をたのしんでいってください。
今まで、おせわになりました。ありがとうございました。
今日ですべてがおわった。そしてすべてがはじまり、すべてがはじまった。
泉屋しげるの春夏秋冬 妻が好きなうただった。そして そのうたにたすけられ、これからがはじまった。
ぼくは、もうなかない。つよく生きることにした。たまに泣くかも! でもすぐに立ちなおり前へ、歩いていこう。
妻はしんだ でもぼくは、えいえんにかずみの男だ。
つよく生きよう。元気出して、いこう。
生きる。生きるぞ。いくぞ!
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