また、そしていつか
雑草ころね
第1話
僕は、秋斗 友人はいない、小学校から高校の頃まで一人だった、でもその一人を壊す人物がいた。
今はもう居ない、その人に変えられた。
恩人だ、もう二度と会う事はないであろう、彼女に。
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しかし僕はある一人の女性に恋をした、晴香という人物だ、一目惚れなのかもしれない、この暗い自分の世界に、たった一つの光が射した気がした。
しかし彼女が好きだからと言って、簡単に話せるわけでもない、常時クラスの誰かと話しているのだから。
正直言って対極の人物だ、高校入学前に出会ったことはあるが、恋をしてしまってから言葉は詰まるばかり。
声は全くといい程出ない、通らないのではない、出ないのだ。
彼女とは同じ塾で、高校へ入る前に通っていた塾で彼女と出会った、その時から、塾でも人気者で、僕は会話すらしなかった、その彼女に憧れていたのかは分からないが、目で追っていた、晴香さんは、こちらが見ていることに気づいたらしくこっちへ来た。
「どうしたの~?分からない問題でもあったのかな?」
「い...や......はい........なんでもないです」
いつも通り詰まる言葉。
「あ、うん そうなんだね」
「うん」
気まずい、とてつもなく気まずい。
しかし僕は彼女が本心で色々な人と会話してるように思えなかった。
「あの..........その.......周りの人とうまくしてるのって......本心....です?」
時間は止まった。
「何を言ってるのかな~?」
そして彼女は急に低い声で言った
「よく気づいたね、これ結構見抜かれないと思ったんだけどな~」
「やっぱり.....ですか」
とても気まずいが、予想は的中した。
「まぁ、これは誰にも言わないでね~」
「言いませんよ...」
凄く軽く話して入るけど目の奥にはとてつもない威圧を感じた。
「あと...高校ってどこへ進学するんです?」
初対面で聞くことじゃないかもだけど一応?
「陵芸高校だよ」
地元では結構有名な進学校だ。
「同じですね....一緒に頑張りましょう」
「そうなんだ!一緒に頑張ろうね~!」
これが彼女との初の出会いだ。
僕はこれっぽっちも女性経験が無く少しでも優しくしてもらったら好きになってしまう感じだ。
「ばいばい~」
「さよなら~」
1日で結構仲は良くなったの...かもしれない。
また、そしていつか 雑草ころね @Shiberf
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