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司馬楽 みちなり
プロローグ
第0話 夢ではなかったな
なんでこうなった…とは言うまい。
カーテンの隙間から僅かに差し込む光を受け、目を覚ました俺の隣には、可愛らしい女の子がスヤスヤと幸せそうな寝息をたてて眠っている。
夢じゃなかったな。
いやしかし、まさか女の子からあんな事言われるとは思わなかったな。
俺の名前は 『
35歳で、現在は独身だ。現在はというのも、以前は結婚をしていた。まぁ失敗したんだが。
小さい商社で営業をしている。
身長 175cm 体重 68キロ
絵に描いたような中肉中背の枯れたオッサンだ。
そんな枯れた筈のオッサンの隣に、可愛らしい女の子が眠っていて、同じベッドで朝を迎えるなど、そうそうあることでは無い。夢だったと言われた方が納得がいくというものだ。
夢では無いんだけどな。
何故このような事になったのか。
時間を遡って話していくとしようか。
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