2,初期ステータス(半分設定資料回)
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荒野に飛ばされた僕達は、皆で状況を確認する。
やはり最初に発言したのは、名門高校生。
彼は勇者に選ばれただけあり、頭の回転も速い。
すぐさま皆の無事を確認する。
「皆、無事か?」
その言葉に各々「ええ」であったり「おお」だったり返事を返す。
「良かった…皆無事だな…」
「ここは何処かしら?」
一人の少女がそう呟く。
少女は聖女に選ばれた秋月 まりあ。
栗色の髪を腰の辺りまで伸ばし、利発な顔立ちをしている。
「恐らく、さっきの神が言っていた世界だろう。
それよりも、皆自己紹介を先に済ませないか?
これからの事を相談するべきだと思うんだ」
勇者に選ばれた青年、神野くんがそう提案する。
流石にその提案に対して異を唱える者はいなかった。
まずは言い出しっぺの神野くんから自己紹介をする。
「皆初めまして、俺は
あの神様から勇者の職を授かった。
ステータスはこんなところだな」
そう言うとステータスを可視化して皆に見せる。
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職業:勇者
スキル:勇者の証(悪しきモノに与えるダメージが10倍になり、ピンチになればなるほどステータスが上昇する)
スキル:聖剣召喚(聖剣を召喚できる。ATK・DEF・SPD×10)
Lv,1 EXP:0 /100
H P:120 M P:80
ATK:85 DEF:70
MAT:40 RES:50
SPD:20 TEC:30
----------------------------------
「まだ経験値を得てないから、初期ステータスって感じか…」
「次は私ね。
私は秋月 まりあ。みんな宜しくね
私の職業は聖女だって。聖女なんて言われてもしっくりこないけど…
とにかく宜しくね。 あそだそだステータス」
そう言ってステータスを可視化して見せる。
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秋月 まりあ ♀ 16歳
職業:聖女
スキル:女神の祝福(聖なる者には祝福を、悪しき者には滅びを与える追加効果がつく)
スキル:聖杖召喚(聖杖を召喚できる。MAT・RES×10)
Lv,1 EXP:0 /100
H P:80 M P:200
ATK:15 DEF:50
MAT:100 RES:90
SPD:15 TEC:10
習得魔法
キュア・ヒール
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あ、僕と同級生かな…
僕がそんな所に注目していると、一人の男が感慨深げに呟く。
「流石、勇者と聖女と言った所か…
初期ステータスでもなかなかの物だな」
そう言って感心すると、表情を変え、皆に自己紹介する。
「あ、自己紹介しよう。
俺は田中 太一だ。 よろしく頼む。
空手を習って居たからだろう。職業は闘士だった」
そう言ってステータスを可視化する。
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田中 太一 ♂ 25歳
職業:闘士
スキル:闘神(反応速度向上。拳圧での攻撃付与)
スキル:闘拳召喚(闘拳を召喚できる。ATK・SPD×10)
Lv,1 EXP:0 /100
H P:150 M P:20
ATK:75 DEF:60
MAT:10 RES:30
SPD:30 TEC:45
----------------------------------
「オイオイそんな事より、なんでお前たちは英語がそんなに流暢なんだ?
お前たちみんな日本人だろ」
そこに、ブロンドの髪をした長身の男性が、そのやり取りに水を差す。
「何を言ってるんだ?
俺たちはずっと日本語で話してるぞ
それより君の方こそ、流暢に日本語を話すじゃないか」
そう返したのは田中さんだった。
そのやり取りに皆、疑問符を浮かべる。
そこに、まだ名乗っていない、黒髪の少女が話しに割って入った。
「ちょっとまって! 私にはみんなが中国語でしゃべってる様に聞こえるわ」
その話を纏めるべく、神野くんが推論を話す。
「恐らく、あの神様の仕業だろう
何らかの方法で言語変換がされている。
俺達と現地の人とのコミュニケーションに、支障をきたさない為の処置だろう」
その説明にブロンドの髪をした男は「なるほど」と納得する。
「ああ、紹介が遅れた。
俺はケント・エリンズ。アメリカ人だ。
日本に旅行に来てたんだが、気がついたら巻き込まれていた。
神からもらった職業は、賢者だったか…
ステータスはこんな感じだな」
そう言うとステータスを表示してみせる。
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ケント・エリンズ ♂ 22歳
職業:賢者
スキル:叡知の鏡(対象のステータスを見る事ができる。また、相手の攻撃を解析する事が可能)
スキル:賢者の杖召喚(賢者の杖を召喚できる。MAT・RES×10)
Lv,1 EXP:0 /100
H P:100 M P:180
ATK:20 DEF:60
MAT:110 RES:95
SPD:15 TEC:15
習得魔法
ファイア・ヒール
----------------------------------
「お前もアメリカ人か。
俺もだぜ」
そう言って名乗り出たのは、筋骨隆々のアフリカ系アメリカ人。
「俺の名前はブライアン・マクレーガー。
アメリカ軍人だ。
職業は大剣士。銃が無いのが不満だが、こればかりは仕方ない。
ステータスはこんな感じだ」
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ブライアン・マクレーガー ♂ 24歳
職業:大剣士
スキル:神撃(極大威力の一撃を相手に与える破壊力特化のスキル攻撃)
スキル:大神剣召喚(大神剣を召喚できる。ATK×20)
Lv,1 EXP:0 /100
H P:180 M P:10
ATK:120 DEF:60
MAT:10 RES:20
SPD:15 TEC:30
----------------------------------
「私はリサ・キャンベルよ。 二人と同じアメリカ人
ステータスはこんな感じかしら」
そう言って完結に自己紹介を済ます。
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リサ・キャンベル ♀ 18歳
職業:剣士
スキル:神速(慣性の法則を無視した行動が可能)
スキル:細神剣召喚(細神剣を召喚できる。ATK・DEF・SPD×5)
Lv,1 EXP:0 /100
H P:100 M P:60
ATK:70 DEF:70
MAT:30 RES:50
SPD:90 TEC:40
----------------------------------
「じゃあ、次は私かな…
私は
職業はアサシンだって。アサシンってなに?」
燐麟さんは、自分で言ってて理解していなかった見たいで、皆に首を傾げて聞いている。
小柄な体系で、まだあどけなさが残る。
「まぁいいや、ステータスはこんな感じだよ」
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職業:アサシン
スキル:絶影(影を渡る事ができる。また、影が追いつけない速度で移動、短距離ワープが可能)
スキル:神短剣召喚(神短剣を召喚できる。ATK×5 SPD・TEC×10
Lv,1 EXP:0 /100
H P:60 M P:30
ATK:50 DEF:50
MAT:20 RES:35
SPD:120 TEC:50
----------------------------------
「次は俺がしよう。
そう言うと無言でステータスを表示する。
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職業:槍弓士
スキル:空撃(攻撃範囲を自由自在に操れる※ただし視認できる範囲まで)
スキル:神槍・神弓召喚(神槍と神弓を召喚できる。神槍=ATK・DEF×5 神弓=ATK×10)
Lv,1 EXP:0 /100
H P:90 M P:30
ATK:70 DEF:75
MAT:20 RES:50
SPD:20 TEC:30
----------------------------------
「後、自己紹介してないのは私たちで最後かしら?
私は笹峰 志保。
職業は結界士ね」
そう言ってステータスを表示する。
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笹峰 志保 ♀ 23歳
職業:結界士
スキル:時空結界(鉄壁の結界魔術を発動できる)
スキル:神玉召喚(神玉の召喚できる。MAT・RES×10 MPを貯めておく事が可能)
Lv,1 EXP:0 /100
H P:50 M P:120
ATK:10 DEF:50
MAT:70 RES:150
SPD:10 TEC:15
----------------------------------
「
そう簡素に言ってステータスを表示する。
かなり人見知りなのか、すごく無口だ。
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職業:魔導士
スキル:魔法神の加護(全属性・全魔術に適正があり、魔法の威力が上がる)
スキル:魔導の杖召喚(魔導の杖を召喚できる。 MAT・RES×20)
Lv,1 EXP:0 /100
H P:60 M P:200
ATK:10 DEF:50
MAT:130 RES:100
SPD:10 TEC:10
習得魔法
ファイア・ファイアアロー・アイスアロー・アースバレット・アクアバレット・エアカッター
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そして、僕以外の最後の一人がアタフタとしながら自己紹介をする。
「あ、あのっ、はじめまちて!」
あ、噛んだ… 見る見る顔を赤くして慌てる。
うん。なんか可愛い。
「えっと、あの、
よろしくです」
そう言うと、テンパッテりながらステータスを表示する。
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職業:治癒士
スキル:癒しの奇跡(どんな傷や病も治してしまう)
スキル:身代わり人形召喚(身代わり人形を召喚できる。DEF・RES×10
Lv,1 EXP:0 /100
H P:30 M P:130
ATK:5 DEF:80
MAT:75 RES:80
SPD:10 TEC:5
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彼女は僕達の中で最年少の様だ。
次は僕の番だな。そう思って自己紹介する。
「えっと、僕は草壁 おかば 16歳です。
職業は聞かなかった事にしてください」
そう言いつつ僕はこっそりと自分のステータスを確認する。
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職業:変態チート
スキル:脱衣アーマー(脱げば脱ぐ程、ステータスが上がる ※全裸時はほぼ無敵)
スキル:モザイク召喚(モザイクを召喚する。 特に意味は無い)
変態指数:1 変態ぽいんと:0 /100
えっちピー:13 えむピー:13 えすピー:13
攻め:13 受け:13
すピーど:13 てくにっく:13
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僕はそれを見た瞬間、ステータス画面を地面に叩きつけた。
あの糞女神め、何だよ表記が他の11人とまるで違うじゃないか!
だいたいレベルじゃなくて、変態指数ってなんだよ!
変態ぽいんとって何よ。そもそも「ぽいんと」が何でひらがななんだよ!
それからピーだけカタカナにするな! 僕だけSPがあるって意味不明なんだけど
そもそもMATとRESは何処行った!
表記が一々卑猥なんだよ!
スキル:モザイク召喚とか意味のないスキル…いや、変態だから必要なのかしらないが、おちょくってるのか!
そもそも数値が適当すぎるだろ!
全部つっこんだら疲れるわ!
僕は一人、膝と手を突いてうな垂れ、神を呪った。
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