異世界恋愛転生

こうめ

第1話 転生したら?

「あ、遅れる!」

莉緒は駅のホームに向かって走った。

黄色いラインの内側で止まったはず....だったが。

どん、と後ろの人につきおとされた感覚がして、線路に落っこちていった

「た、たすけ....!」

すぐ前に電車がある。

あと30センチ、20センチ.....

キキーッ!

そんな音と共に記憶がうすれて行った。



どさっ!

落ちる音がした。

「いっつううう.....」

莉緒は痛みに負けて、飛び起きた。

「は?なにここ....」

さっきまで駅の線路で倒れていたはずだったが。

周りは一面野原。

空は赤紫らしい色で、曇っていた。

「は、まさか転生...?」

莉緒は正直、びっくりした。

なんで?私が?と思った。

「ま、まあそこら歩いてみよ...」

莉緒は立ち上がり、前か後かもわからない野原を、一人で歩いた。

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