第30話 太陽系内地戦。その7
俺は覚悟を決めCICから出て、
艦内は無重力だったのでぐんぐん加速しながらバンカーへと迎えたが、如何せん通路は狭いし入り組んでいる。
まあ、入り組んでいないと被弾した時に悲惨な事になるのだが⋯⋯
「くっそ。
俺は愚痴をこぼしながら急ぐ。
バンカーへ着くとラノンがもう艦載機の後部座席に乗り込んで、色々と計器を弄っていた。
「おお、遅かったなミノル」
片手で計器を弄りながらラノンは艦載機のハッチを開ける。
「ああ、てかラノン⋯⋯艦載機は補助AIが載ってるから
艦載機の機動はかなり複雑なので艦載機には補助AIといういわゆるお手伝いシステムが搭載されており、敵への
その為、ラノンは計器を弄る必要は無い。むしろ俺がラノンと一緒に出撃、という命令を貰った時の疑問はそれだった。
「その事でなんだけどな⋯⋯」
ラノンは俺に手招きしながらメインシステム画面を見せてくる。
それに応えて俺は艦載機へ飛び乗った。
「残念ながら、こいつにAIは居ない」
「はぁ!?」
頭おかしいだろ。
思わず俺は口を開けて無重力に浮き尽くす。
「え?は?なんで⋯⋯」
「全部マニュアル。つまり
ラノンはニヤッとこちらを見る。
「多分こいつに乗ってた奴が頭おかしいんだろ。色々と改造されてるし、
アホだ。恐らくこの
「頭おかしいだろ⋯⋯」
「だな⋯⋯」
久々にラノンと意見が合った気がする。
「
「
ラノンがポンポンと武装を説明してくれているのに少し戸惑いながらも、何となく馴染んでいるラノンに安心した様な気がする。
正直ラノンは
ゲームで学んだのか⋯⋯、それにしても良く知っている。
「レーダーは最近のみたいだが、システムが
サラッと誘導の心配。ゲームでもここまであったか覚えていないが、ホントになかなか良く知っている様だった。
「機体の整備はそこのおじさんがやってくれてる」
ラノンが指さした先には確かにおじさんというネーミングがぴったしの隊員がいた。
「あ、ありがとうございます⋯⋯」
奥に立っているおじさんはこちらに会釈を返した。
「まあ、お前なら乗りこなせる。だろ?」
ラノンは画面に映っているシステムバーを閉じて、ニヤッとしながらこっちを向く。
「⋯⋯、やれるだけやってみるさ」
そう言って俺は溜息をつきながらラノンの居る後部座席から、
★ ★ ★
どうも斑雪です。
なんかノリノリなのでおかしな所ばかりかもしれません⋯⋯
さて、今回は説明が多いですよ笑
【
簡単に言えば
飛行機に内蔵されており、現代では空気抵抗軽減やステルス性向上に使われています。
この作品では空気抵抗軽減やステルス性向上等の為では無く、宇宙空間を漂う(と書いても超高速で動いています)宇宙ゴミ《スペースデブリ》対策の様です。また、戦闘時に飛んでくる飛翔体、残骸等にミサイルが傷つかない様にもミサイルは
ただ例外もありまして、外付けも出来る様です。別にデブリ気にしないーという場合や本当に緊急時でミサイルを沢山積まなくては成らない時には外付けも有りみたいです。
いわゆる『ビーストモード』ってやつです。
【AIM-120 n】(nには文字が入ります)
現在アメリカ軍が使っている『AIM-120 AMRAAM』とは全く関係有りません。
簡単に言ってしまえば空対空ミサイルです。
『AIM-120C』以外にも様々な仕様の物が有ります。
『AIM-120A』ノーマルタイプ、特に特化する物の無い汎用型です。いわゆる器用貧乏です。
『AIM-120B』はAIM-120Aの射程を伸ばした物で、長距離に対応しています。デカくなりました。
『AIM-120C』他の2つより小さく、射程は短いです。ただ、小型なので小さな戦闘機や艦載機に大量搭載が可能です。かなり好評です。
『AIM-120D』射程は短いですが、火力重視な為、大きさはAIM-120A程あります。正直使われていません。不評です。
【SMハープン】
現在使われています『ハープンミサイル』とは全く関係ありません!
簡単に言えば空対艦ミサイルです。
空対空ミサイルより火力がありますが、デカいです。重さは無重力なので関係ないです。まあ重力の大きな星の近くでは使い辛いですが⋯⋯
名前は『SM』と一部の隊員の中では馬鹿にされていますが、ミサイル自体は生粋の『S』で、敵をぶち殺します笑
【レーザー式20ミリ】
レーザー砲を小さくして機関砲に仕上げた物です。
分かり辛いのでしたら『スターウォーズ』のあれっぽいやつです。ビュンビュン言うやつです笑
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