ability

さなぎ

第1話 出会い

私は孤児で育ち親も名前もしらない

世間一般で言う「汚い子」


孤児院というものがその当時なく

いらない子は路地裏に置くのが風習だった


風習どおりに捨てられていた私を

育ててくれたのは 路地裏に住む

1人の男性


彼も孤児らしく名前がなかった

そして 共通点をもつもの同士であった


路地裏で身よりもない彼が

どうして私を育てられたのか


それは彼が生まれ持った「能力」の

おかげなのだと後から知った


彼の能力(アビリティ)は錯覚

本当はボロボロなのに

アビリティを使うことにより

小綺麗な人に「視える」


もともと人に好かれやすいタイプで

不自由無く暮らせる人だったため

私を育てられたのもアビリティの

おかげだった


私もアビリティを持っているらしい


彼がそう教えてくれた


私のアビリティは…

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