第2話

私が小学校1年生の頃

妹が産まれました。生まれてすぐに

自分の指を咥えて吸うという

食いしん坊なのか と思える妹でした。


まず私が体験したのは

妹が産まれるまでの母親の入院です。

ママっ子だった私は寂しくて

とても父親に迷惑をかけました。


産まれて一週間程度

母親が家に帰り 新入りの妹も家へ

そこで長女の私は とても悲しくなりました

母親は妹しか相手をしないのです

夜になれば泣きわめき、お腹が空けば泣き

当時小学校1年生の私には

耐え難い 邪魔なものだと思ったのです。


家へ帰ると 妹が寝ていたら

玄関にぬいぐるみがちょこんと

置かれています。騒がしく帰らないようにと

母親のアイデアでした。


私はぬいぐるみが大好きだったので

そっと手に取り ぬいぐるみを抱き

「しー」と言いながら2階へ登る


精一杯の姉の役目だったのです。

首が座る頃になると ソファに座り

哺乳瓶でミルクを飲ませ

お姉ちゃんやればできるだよと

自信満々に母親に自慢をするのです。

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