第1話
「クソッ!もう無理だッ!これ以上持ちこたえられない!援軍はまだかッ!」
俺は両手に持った50発を連続で撃てるサブマシンガン、〝MP28〟を目の前にいる〝術式使い〟に向けて乱射しながら無線に怒鳴った。
『あと少し待ってくれ!そちらに援軍を向かわせた!5分ほどで到着するはずだ!』
あと5分だと?ハッ、笑わせてくれる。そんなに待っていたら俺は援軍の奴らが目の前の〝術式使い〟に殺されるまで、地獄で待ってなきゃならなくなっちまう。こうなったら自分達でなんとかするしかないだろう。
「おい!お前ら、聞こえてるか?どうやら援軍がここに来るまであと5分かかるらしい。だかそんなに待ってはいられない。そんなに待っていたら消し炭になっちまうらな!俺たちでなんとかするぞ!」
俺はそう言いながら近くの岩陰に飛び込んだ。
「カルラ、そこの丘の上まで走っていつでも狙撃できるようにしておけ!ケイト、お前はカルラのスポッターとして近くにいろ!リリー、俺のところへ来い!俺と同時に突っ込んでバリア割るぞ!」
『『『ハッ!』』』
俺が指示を出し終えるとすぐに無線から全員の威勢のいい声が聞こえてくる。そしてすぐにライトマシンガンの〝M 249〟を持ったリリーが俺のところへやってきた。
「よし。来たな。それじゃあ俺の合図で突っ込むぞ。」
リリーが無言で頷く。
敵はもうすぐそこまでやってきているが、魔法を放たないのは俺らのことを舐めきっているからだろう。
「3,2,1...今だッ!突っ込め!」
俺らは岩陰から飛び出して銃を撃ちまくった。
サブマシンガンの軽い銃声とライトマシンガンの重い銃声が荒野に鳴り響く。
俺ら2人が銃を撃ちまくり、敵がそれをバリアで防いでいるのですぐに敵の姿はバリアに跳ね返る弾で見えなくなった。
そして敵が連射系の魔法を撃ってきた。俺らはそれを避けながらバカスカ撃ち続けた。
そしてどのくらい撃っただろうか。
敵のバリアにヒビが入り始めたのだ。
しかし俺の弾はもう切れたしリリーの弾も切れそうだ。
そしてとうとうリリーの弾が全てなくなった。しかしそれと同時に敵のバリアも割れた。
「カルラ!撃て!」
直後、カルラの対物ライフル、〝シモノフPTRS1941〟が火を噴き、敵の頭が吹き飛んだ。
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