嵐のあとに見えたもの





大きな

大きな嵐が去った



風はまだ少し強いけれど


恐るおそる覗いた窓の外


恐るおそる踏み出した窓の外


静かな夜に月が輝いていた


いつもより静まり返った町を


いつもより優しげに月が照らしていた





嵐は去ったんだ





風はまだ少し強いけれど


私はまだ自分の足で立てている


傷はまだまだ癒えないけれど


これからもこの道を歩いていこう


この足で


思うままに




そう静かに

でも力強く、心に誓う。











月が静かに微笑んでいるように見えた














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