詩集...「私の独り言」

雨音

雨曝しタイムカプセル




掘り起こされた彼女は

眠そうに目を擦って

ぼーっとした頭のまま

ふと空を見上げて

雨が来るなと察して

笑った



今も過去も

なんら変わらないな

苦しみの雨にずぶ濡れのままだ

雨曝しのままだ



涙は隠れるからいいけれど



時折、ふっと一瞬

一筋分の晴れ間もあるけれど

大抵は雨曝しだ



もはやそれが

私を説明するに

値するのかもしれないね






兎にも角にも

雨曝しだろうがなんだろうが

死にたがりなのか

生きたがりなのかなんだろうが

少し先の未来に

救いの音楽が待っているから

それまでは生き延びないといけないよ



そんなことを

掘り起こされた彼女が

埋めたはずの過去の私が言う



しょうがないか

それなら生きていかなきゃね

そんなことを

今に流されるように生きている私が答えた




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