大雨





朝から


いろいろ動いて


やることやって


途中までは楽しく出来ていたのに


ひとりでいた時は気分良くいれたのに






慣れないことをすると


自分の許容量を見誤って動き過ぎると


その反動の大雨でずぶ濡れになって


途端に動けなる


なんとも情けない




こんな時は


ただひたすら


音楽を聴いて


言葉に触れて


雨曝しの心を


深海の砂の中で埋もれている心を


そこで泣いているような心を


静かに


慰めるように


ただじっと


夜に逃げるんだ






出来るならば


明日が


外へ出なければいけない明日ではなくて


何もせずじっと冬眠するかのように家に籠っていていい明日になってくれれば良いのに


なぁんて、意味のないことを考えてしまうね






やっぱり疲れてるな



なんとかならないかな



情けない私も



私を取り囲む世界も日常も



なぁんて、くだらないな






些細なことで苛立つことも


嫌で許せない人のことが頭から離れなくて


いつまでも苛立って感情を支配されているのも


そんな自分すらコントロール出来ない自分自身も




くだらない






くだらないから



くだらないからもうやめよう


なぁんて、自分に言い聞かせて


何度も何度も何度も繰り返し


繰り返し言い聞かせて


自分をなんとか宥めるように


いや誤魔化すかのように


くだらないくだらない


だからやめるんだって


こんなことで自分を支配されるのも


コントロール出来なくなることも癪だって


言い聞かせて






だったら逆にやってやるよって


ちくしょう

くそったれ

やってやるよ

このやろう


って心の中で吐き捨てて


心の内側から自分の背中を乱暴に押して


結局明日も乗り越してしまうんだろうな









あぁ、疲れたな。



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