何気ない夜




夜空を覆う雲みたいに

何も見えない

それでも確かに感じる

この感情はなにか

ぼんやりと考える


夜空を覆う雲みたいに

頭の中や心の中を漂う

この靄の正体はなにか

ぼんやりと考える


何も見えないこの夜と

何も分からない自分とを重ねる


なんとなく

この夜と自分が似ていると

ぼんやりと思った 



寂しさなんて感じない


何も無い、と漠然と感じるだけ


これを虚しいというのだろうか


虚無感とはこんな感じなのだろうか


この感情に似合う名前などあるのだろうか


その名が


実は僕の本当の名前なのかもしれない


そんな事をぼんやりと思った


何気ない夜











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