旅立ちのうた





西へ沈む温もり


稜線を優しく縁取り


雲間から覗かせた光


手を伸ばした


指の間をすり抜けて


触れた頬に伝う雨


涙の川は煌めいて


土の上で眠ります


背に走る影法師


望む先は夜の向こう


次なる光は夜の月


静かに佇み微笑んだ


地に背を預けて手を伸ばす


心は離れて泳ぎだす


体はこの地に眠ります



僕はこの地を旅立ちます



夜の向こうへ旅立ちます













  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る