第74話青について
「レイ様、帰ったらやることはお分かりですか?」
「静養します……」
「いえ、それは正しいのですが、まず神社でお狐さまとお話しましょう、一体体がどうなってしまったのか教えてもらうべきです、チェイさんという方と医療チームの話を聞くと、体はボロボロで血が青いわけですから」
「あ、そうだね、そうするよ。」
「それで具合が判明してから効果的な静養を考えましょう。……それで、守れましたか?ご自身の中にあるものを」
「……うん、守ったみたい。最後記憶すっ飛んじゃたからわからなかったけど、笑顔は守れたみたい」
「ならいいんです、それがレイ様なのですから」
なんとなく穏やかな雰囲気の中で飛行船は数箇所補給基地に止まり、そしてサカキの発着場に帰ってきました。まずはこゃこゃさまか。
神社へ連れて行ってもらい
からんからーん
「こゃーこゃこゃー」五体投地
『やっほーー☆危険な橋を渡ったようね、でも覚醒おめでとう!また一歩私のほうに近づいたわね☆』
「こゃー?こゃこゃこゃ?」
『私は青いきつねでごん太の尻尾を7本細いのを6本尾てい骨につけてるの☆青い血青い毛色になったってことは私の種族に近づいたってことなのよ』
「こゃー!」
『そうね、言えることは青い血は特殊な物質でできているから大切にしなさい。青い毛色は同じ血統の証ってところね。私も勝手に青い毛色にされたのよー☆』
「こゃー」
『それじゃあ、良い青いきつねライフを~ばいびー☆』
「こゃ」
「なるほど覚醒及びお狐さまへの種族的深化ですか。びっくりはしますがわかります。青い血は特殊な物質……まさかなあ。えっと、体を貰った時点でこういう風になっても良いような仕組みができあがっていたんでしょうね」
「こゃ、こゃ」
「そろそろ普通に喋りましょう青狐。でも恐らくデメリットはないんでしょうね、青くなったくらいで。あ、これでもうただの狐亜人じゃなくなったので知名度考えて行動には十分気をつけてくださいね、く・ん・しゅ・さ・ま!」
「はい」
ということで、サカキで療養再開。暇なので護衛を付けて城下を歩くんだけど、城下も開発ラッシュになってる。
聞くところによると、赤レンガ製家屋中心にみんな作り変えるそうだ。赤レンガでも魔法強化赤レンガにすれば5階までは作れるので、上に居住スペースを伸ばして全体の居住スペースを増やす作戦みたい。
万が一首都攻防戦になったときも、木造よりも強く燃えにくいから有利なのだとか。サガットの首都みたいだなあ。あそこも木造じゃない。ブキョーは木造だったね、20万都市じゃ木造じゃないと建造が間に合わない。
さて今回行ってみるのはスラムですね。やっぱりすべての住民に福祉と仕事を回すのは大国じゃない限り至難の業なんですよ。護衛と逃げる際の手順を確認してスラムへ。まあイベントはないじゃろう、国王の視察ってだけだ。何かあっても私小銭とかジャラジャラ入れるマジックベルトポーチしか持ってきてないし。
スラムはツンとした匂いがします。5感が全て良くなっているのでちょっときついな。
国王が青くなったのはみんなに知られているので目線がこちらに向きますわな。気にせず散策。
んー、そんな凶悪なスラムではないか。お薬の香りもしませんし。店も出てる。ホームレスの皆様が集まっているところという感じですね。ちょいとあの屋台で食べてみたいn「ダメです。アメジット様から強く脅されています」おどすとは。私の思考回路をすべて読みきっておるな。ぐう、諦めよう。
かわりに一歩裏路地に入ってみやがりました☆ 退廃的な雰囲気が立ち上っていますね。こっちは本当にスラムだ。ごめんここはまだ危ない。
無理に動いて護衛を危険に犯すわけにもいかず、戻って、最初のエリアでちょいちょい質問を住民に投げかけて
次……鎧がほしいんだけど、アメジットにお財布取り上げられたからパス。ここにもドワーフさんハイエルフさん居るから、十分な能力の鎧を手にれることが出来るんだけどなー。
覗くだけ覗きました。好奇心♪好奇心♪
「なんだ青いドワーフ、冷やかしか!」
「ドワーフにドワーフ言われるのって通過儀礼だよねもう」
「まあいじゃないか、うちの見学に来たのか?うちはハイドワオーダーメイドの出張所だぞ、サイズ種類付属効果+のクラス、全部お好みの物を仕立て上げるところだぜ。まあ制限はあるが」
「あ、ここそうなの。そっかーそうなんだ。あとやっぱり制限はあるのね。」
「すべての技術を売っちまうと攻められて負けちまうからな。そういうもんだ。ちなみに何が欲しかったか?」
「音がしない、走るのを阻害しない、4種合金胸甲鎧より硬い、そんな鎧」
「15000ハイドワ金貨だな」
「えーといまレートがサガットを右において0.75:1だから……20000サガット金貨くらい?ういー高すぎる」
「まあオーダーメイドだからな!ダンジョンでそのレベルを出すとなるとかなり厳しいんじゃないか?」
「ですよねえ。先の戦闘で壊れちゃったので、いちど本国行って程々のを作っていただこうと思ってるんです」
「ああー本国なら安いしな!本国いったら武器工房のみんなによろしく言ってくれやドワーフ」
「もうドワーフには反応しないでやる」
そもそもハイドワ金貨はハイエルフドワーフ間で流通していた小規模流通金貨なのですが、交易をするに当たり国外にも流通するようになったんです。
それで交易品が高級品かつ高需要だから、すぐに通貨として強くなっちゃって、現在が先程の0.75:1。
0.5:1くらいまで上昇するだろうとハイドワ金貨を溜め込んで投機してる人もいるトカいないトカ。
魔法の品という強力なアイテムで、かなりの通貨的強さを誇っていたサンクチュバリヌス金貨は今1.2:1くらいと相当下がりましたね。以前のレートは最強の0.5:1でした。
我が国は通貨保護プログラムを受けているから以前の400:1とかではなくて8:1ほど。それでもまだまだ全然ですねーもっと強くならねば。
さてお仕事はこれくらい。今日はあの有名な香辛料や『ダシ』を使った『らぁめん』屋さんにたべにいくのです!
ブッシドー人が来て店を構えたとか。かなりの行列になっているみたいなんですよー!いそげー!
懐中時計で時間計ったら1時間30分待ってましたが食べられました!なまらうまかったー!!
なんでも本国には何種類ものスープが存在するらしいのですが、
ここのらぁめん屋さんは『キタカタstyle』何だそうです。食べやすくてどこの国にも通用すると店長が踏んだらしく、ここで使える食材で研究して完成させたとか。よっブッシドー!
そんな感じでときは流れました。
まままままって、勉学もしたよ!!!本読んだり!!知能系スキルのLvあげしたり!!
遊んでただけなんかって顔でみーなーいーでーくーだーさーいー!!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます