創作の傍らで語るもの

読み方は自由

第1話 創造は、難しい

 「そんなの当り前じゃないか!」と思う方も多いと思いますが、創作活動をしていますと、それをひしひしと感じてしまいます。「無から有を生み出す」のは、難しい。既成の作品に影響されて、自分も「そう言うのを書きたい」と思い、パソコンの画面を開くのですが、そこから先がやっぱり止まってしまう。

 創造力とは、一種の花火なんですね。それが見えた瞬間は、「自分でも書ける」、「自分ならこうする」、「それとは違う、こう言う物語を書こう」と思うのですが、いざ、書こうとすると、残念な結果に終わる事が多い。頭の中にあった物語がパッと(すべてではないですが)消えてしまうのです。それこそ、花火がキラキラと輝くように。その輝きが、強く残っていれば良いのですが。

 僕は物語を書く時、その輝きに頼る方法と、緻密なプロットのもと、物語を丁寧に作って行く方法の二つを使っています。前者は「それ」が印象に強く残った場合

(つまりは、思ったままに物語を書いていくわけです)、後者は……と言うか、こっちがメインの作り方ですね。

 プロットがあるのと無いのとでは、制作の進みぐらい(そんなでもないか?)が大分変ってきます。現に今書いている作品、「流行りのオモチャを買わされたら、そのオモチャが擬人化しました!」は、最初は「たくさんのオモチャが美少女に擬人化したら面白いだろう?」と言う単純な発想のもと、つぎ足しプロット(閃きに頼った物語を描く時は、物語を書きながら、そのプロットを同時に作ります)と物語を行ったり来たりして、今の作品を書いています。

 正直、不安の多い作品です。現在の日常ラブコメ編が終わった後は、一応事件編を書こうと考えていますが、それもどういう事件にしていくか、大体の内容は考えていますが、全体としてはまだぼやけています。主人公がただ、モテているだけではつまらない。「ハーレム」、「エロ」、「擬人化」だけでは、やっぱり限界がある。

 僕はどっちかと言うと、少年漫画で育った人種なので、「戦い」の描写がないとつまらないんですね。それと「恋愛」なら純愛が一番、その恋愛に付随して「成長」、「友情」が描かれていると、なお一層に面白いわけです。

 その意味で、現在書いている作品も、「そう言う要素を描けたら(作品の世界観を壊さない程度で)、良いな」と思っています。


 どうでも良い話を長々と書いてしまい、申し訳ありません。自分としては、つまらない話を語ってしまいましたが、読者の皆様がこのエッセイ処女作を楽しんで頂いたなら、これ以上に嬉しい事はありません。本当にありがとうございます。

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