第3話現実を受け止めよう!でも……許容範囲超えてきた!!

 普通は何回も会話を重ねた上で、会う条件などを綿密に考慮していくものだ。

 しかし、突如としてマッチングしたら異世界に飛ばされてしまうなど。誰も予想出来る筈はなく、現実を受け止めるのにしばしの時間を要した。

「あの~もしかして……マッチング相手の方ですか?」

 後ろから掛けられる、その声は風鈴の音色を想起させる程に、優しく、透き通っていた。俺はその声の持ち主に振り向くと、異世界に送られた事実と同等の衝撃を一日に二度味わう羽目になるのだった。 

 声の綺麗さに期待に胸が膨らむ!!足元から徐々に顔の方に向けて、視線を向ける。転送される前は、街に買い物に行っていたのだろうか?膝下まである白いスカートに、これまた白のフリルをあしらった上下の服を着ていて。おまけに白のベレー帽を深く身に着けていた、顔は帽子を深くかぶっているせいか。確認することは出来ず、俺は難儀した。

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