第2話現実はこんなもんだ2
俺の目的は、ただ単に異性との会話による交流を図るための事でしかなく。
増してや出会い等もっての外である、ニックネームの入力を終え諸々の設定など小賢しい情報を登録終了した俺は。○○王に俺はなる!と豪快に宣言する、どっかの船長と志を同等に鼓舞しネットと言う名の大海に進出を決意した。
画面に表示される数々の美人さんたちの画像を見ながら、フリック作業をこなしていく。そして、気になる人を見つけたのでメールを送ってみることにした。画面に両思いです!と表示された瞬間!持っているスマホが、この世に現存する携帯端末の域を完全に凌駕した出力で輝き始めた。余りもの光に俺は目を閉じ、目を庇うように手を翳した。目を見開いた次の瞬間、俺の両眼が捉えたものは。眼前に広がる、鬱蒼とした木々、つまりは森の中に移動したのである。
「ここは何処だ……?さっきまで仕事の休憩中だったのに……」そんな事を独り言のように呟く俺だったが背後の人気に気づく。
「眩しいです……なんなのこれ?」どうやらマッチングには、成功したと安堵する俺だったが……
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