第25話 観光客誘致策

町について調べている時に気が付いたことがある。


ネットに情報があまりないと言うこと。

そして、Googleマップの情報がスカスカだと言うことだ。


首都圏


と比べ過ぎなのだろうか?

店名をクリックしても電話番号すら出てこないことに戸惑いを感じる。


観光地候補の情報もWikiには載っていない。


それに築地じゃないが、外国人観光客にも知ってもらわないといけないだろう。

大体、こういう辺ぴな所に来たいと思うのは外国人の方が多いはずだ。


そう思いつくと提案内容は決まった。


Googleマップの情報を充実させるには各店舗でGoogleマイビジネスに登録してもらわないといけない。

ちなみに私の工場もまだ登録していないので、この際だから登録してみる。

自分でやってみないことには人にも勧められないだろうと思ったのだ。


すると、どうやら真実まみがすでに登録していたことが判明。


真実まみに相談する都合のいい言い訳が出来たのでここまでの成果を持って考えを聞いてみる。


『いい計画。Googleローカルガイド制度を使うのもありかも』


ローカルガイドとはなんぞやと、思い調べるとどうやら地元情報を充実させるとランクが上がる制度のようだ。

写真をアップしたり、コメントするだけでポイントをもらえ、溜まるとランクが上がる仕組みらしい。


私が頼んでも誰もやってくれないだろうが、町長が号令をかけるなり、政策にからめるなりすれば役立ちそうだ。


Wikiの方も町長なら図書館や郷土歴史研究会との連携も取れるだろうし、役場から何らかの補助もしてもらえるかもしれない。


そして、英語サイト作りは私も協力できるだろう。


とりあえず、Wikipediaの編集をする方法を調べる。

誰でも編集できるとはいえ、やはりこれも本当に誰でも適当に編集できるわけではないようだ。

何度か信用に値する貢献をすると「自動承認された利用者」と言うランクを貰えるので、そうなるとページ作成などが容易に出来るようだ。


町長へ提案する前にとりあえずそれぐらいのことはしておくとしよう。




こうして私の提案が出来るころには選挙はとっくに終わっており、現職の町長は無事再選されたそうだ。




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