第二十一話・5
ちょっと遅めの夕飯を食べ終えてしばらくすると、楓はテーブルの上に教科書とノートを広げた。
勉強でもするのかな?
私は、ふと気になって楓に訊いてみる。
「これから勉強?」
「うん。テストも近いしね」
楓は、苦笑いしながらそう答えた。
こんな時期にテストか。
楓も大変だな。
「そっか。大変だね」
「まぁ、テストと言っても小テストなんだけどね。今回は一応、予習復習といった感じで…ね」
「そうなんだ」
「香奈姉ちゃんの方は? テストとかないの?」
「うん。実は、私の方はもう終わったんだよね。あとはゆっくりと過ごす予定なんだ」
「いいなぁ。香奈姉ちゃんなら、小テストも楽勝だったでしょ?」
「そんなことないよ。いきなりだったからびっくりしちゃってさ。満点取れたのが奇跡だったよ」
「それでも満点だったんだ……。さすがというべきか、なんというか──」
楓は、ショックを受けたような表情で私を見てくる。
自慢したわけじゃないんだけど……。
どうやら私は、楓の自信をへし折っちゃったみたい。
でも満点だったのは、事実だし。
「よかったら、私が教えてあげようか?」
「いいの?」
「もちろんだよ。私は、弟くんの『お姉ちゃん』だからね。わからないところがあったら、隅々まで教えてあげるのが当然なんだから」
「ありがとう」
楓に感謝されると、とても嬉しい気持ちになるのは、楓のことが『好き』だからだ。
この気持ちに、偽りなんてない。
それに、私が言った『隅々まで』というのは、なにも勉強というだけのものに限ったことじゃないし。
「どういたしまして。…それで。どこがわからないの?」
「うん。この辺りが──」
楓は教科書のページを開いて、私に見せてくる。
楓とのスキンシップは大事だけど、小テストはもっと大事だ。
「──ここはね。こうするんだよ」
私は楓の傍に座り、彼にもわかりやすいように親切に教えてあげた。
時間が経つのは、早いものである。
予習復習をある程度終えたら、あとは寝るだけだ。
その前に私とのスキンシップが待っている。
寝間着は持ってきていないので、私はそのままの格好で楓のベッドに横になった。
「いいの? 香奈姉ちゃん」
「いいからはやく来なさい。私だって、我慢できないんだから」
そう言って両手を広げる。
穿いてるミニスカートはすっかり捲れ上がり中のパンツがまる見えになっていると思うけど、今さらそんなのは気にしない。
「う、うん。それなら遠慮なく──」
楓は、ゆっくりと私の身体の上に被さってくる。
顔が間近に迫ってきたところで、私はゆっくりと目を閉じた。
まさにキス待ちの状態だ。
楓からのキスはすぐにやってきた。
最初は唇を軽く重ねるようなものだったが、次第に舌を舐めとるようなものに変わっていく。
「んっ……」
だったら私もちゃんとしてあげないと。
私も貪るように楓の舌を舐めとっていき、楓の身体を抱きしめる。
「んんっ……」
途端、楓は私のお尻に手を寄せてきて、そのまま鷲掴みにし、揉みしだき始めた。
おっぱいじゃなくてお尻を揉みしだくなんて、いつもはしないことだ。
それに、なんだかいつもよりも手つきがエッチな感じ。
楓の方も、我慢できなくなってしまったようだ。
「どうしたの、弟くん? いつもよりも積極的だけど」
「そうかな? いつもと変わらないと思うけど……」
「全然違うよ。いつもなら私の胸を揉みしだくでしょ? お尻なんて普段は絶対に──」
「それは……。いつもより香奈姉ちゃんが可愛く見えたから」
「そうなの? お姉ちゃんに対してずいぶんと嬉しいこと言っちゃうんだね」
私は、そう言って楓の頬に手を触れる。
このままエッチなことをしちゃおうか悩んじゃうよ。
楓の手は、よほど私のお尻を触りたいのか、穿いてるパンツの端にまで伸びて、そのまま途中まで脱がしてきた。
ミニスカートだったから、それも容易なことだったんだと思う。
私も抵抗する気はなかったから、脱がしやすいようにしたんだけど……。
いざパンツを脱がされると変な気持ちになる。
「んっ……」
「ごめん。嫌だった?」
「ううん。ちょっと変な感じになっただけ……。大丈夫だよ」
私は、微笑を浮かべてそう言った。
ホントに嫌というわけじゃない。
ノーパンの状態になったのが、ちょっと慣れないだけだ。
「それならいいんだけど……。もし嫌だったら──」
「嫌なんかじゃないよ。弟くんとスキンシップができるんなら、どんな事でも我慢できるよ」
「香奈姉ちゃん」
楓は、再びキスをしてくる。
今度は私のお尻ではなく、直接秘部の辺りに手を触れてきた。優しくだ。
私の身体は敏感に反応してしまい、ビクンと脚を震わせてしまう。
私のあそこは、意外にもグチュグチュしていたみたい。
楓の指が私の愛液でだんだんと濡れていくのがわかる。
さっきので興奮していたから、私の秘部は滑っていたみたいだ。
ていうことは、私のパンツはもう濡れていて──
ああ、もう!
恥ずかしいじゃない。
パンツは完全に脱がされたわけではなく、今も膝の辺りにある。
邪魔だったので、私は両脚をうまく動かして、パンツを脱いでいった。
これで私は、完全にノーパンの痴女だ。
エッチなことをされても、何も失うものはない。
楓は、私の秘部を愛でるようにして周りを撫でくりまわす。
あくまでも中には挿入ないみたいだ。
でも、こんなにエッチな指の動かし方をされたら……。
「んっ……」
「もう濡れちゃってるね」
「こんなことされたら……。んっ……。誰だって、こうなるよ」
私は、あまりのことに身体をビクンと反応させ、上目遣いで楓のことを見ていた。
たぶん頬も紅潮させていると思う。
もう、いっそのこと、その指を私の秘部の中に挿入ればいいのにな。
何を躊躇っているんだろう。
こんな時に抵抗なんて、絶対にできないのに……。
「今日の香奈姉ちゃん、いつもよりエッチな感じがするんだけど……。気のせいかな?」
「そうかな? いつもと変わらないと思うけど」
「そっか。いつもと変わらないか……。それなら別にいいよね?」
楓は、そう言って再び私にキスをしてくる。
「んっ……」
私は、たまらず楓の身体を抱きしめていた。
今日は、楓の方が積極的な気がするんだけどな。
その証拠に、楓の指はまだ私の秘部の周りを撫でくりまわしている。
まるで私の秘部に愛着があるみたいに。
その度に私の性感帯が刺激され、身体が反応してしまう。
「なにかあったの? 私で良ければ聞くよ」
私は、甘ったるいような感じの笑顔で楓を見つめていた。
さすがに性感帯を刺激されてる状態で普通に笑顔を浮かべるのは無理だ。
楓は、私の秘部を撫でるのをやめて、今度は優しく添える。
「なんでもないよ。ただなんとなく──」
「もしかして。私とやりたくなっちゃったとか?」
私がそう言うと、途端に楓の顔が赤くなる。
耳まで真っ赤っていうのは、初めての反応だ。
「そ、そんなことは……。僕だって、我慢というのを知ってて──」
楓ったら。
そんなに照れなくてもいいのに。
私は、楓のことをギュッと抱きしめる。
「我慢しなくてもいいよ。私は、我慢なんかしてないんだから」
「うん。ありがとう、香奈姉ちゃん」
楓は、嬉しかったのか私の身体を抱きしめ返してきた。
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