第十四話・17
香奈姉ちゃんの体はとてもスレンダーで、出ているところはちゃんと出ている。
一言で言い表すならば、とても魅力的だ。
本来なら、女の子同士でこういう時間を楽しむものなんだけど。
香奈姉ちゃん自身が僕と一緒にお風呂に入りたいと言った以上、僕は香奈姉ちゃんの意思を尊重したいと思う。
「さぁ、楓。背中を流してあげるから、ここに座りなさい」
香奈姉ちゃんは、僕にバスチェアに座るように勧めてくる。
下手に逆らうと後が怖いので、僕は言うことを聞いておこう。
香奈姉ちゃんの言われたとおりにバスチェアに座ると、香奈姉ちゃんは僕の背後に来て、ボディスポンジを石鹸で泡立てる。
「それじゃ、すぐに背中を洗ってあげるね」
そう言って、香奈姉ちゃんは僕の背中を優しく洗い始めた。
前にも洗ってもらっているから、いつもどおりと言われれば、そのとおりかもしれない。
少し違ったのは、背中に柔らかな感触を感じたことだ。
いきなりのことだったので、少しの間だけ思考が停止してしまったが、何をしてきたのかはすぐにわかった。
大きめな胸を僕の背中に押し付けてきたのだ。
僕は、慌てた様子で声をかける。
「ちょっ……⁉︎ 香奈姉ちゃん⁉︎ 何を……」
「どう? 気持ちいいかな?」
「うん、とっても…って、そんなことじゃなくて。一体、何してるの?」
「何してるって、背中を洗ってあげてるんだよ。…わからないかなぁ?」
香奈姉ちゃんは、そう言ってボディスポンジと一緒に胸を擦り付けてくる。
これは、あきらかに僕を挑発している感じだ。
だからといって、動くこともできない。
「いやいや。あきらかに胸を押しつけてきてるでしょ」
「そんなこと…あるかもしれないね。…でも、楓がいけないんだよ。私とのスキンシップを断るから……」
「香奈姉ちゃんとのスキンシップって……。僕は、断った覚えがないんだけど……」
「ううん。断ってるよ」
「そんなことはないと思うんだけど──」
「私からのスキンシップを、いつも断っているじゃない。今だって、断ろうとしてるでしょ」
「それは……。香奈姉ちゃんが大胆なことをしてくるから、どう反応していいのかわからなくて……」
「ふ~ん。そういうことか。それなら、これはどうかな?」
香奈姉ちゃんは、そう言うとギュッと抱きついてくる。
だからおっぱいが背中に当たってるって。
さらに言わせれば、おっぱいの先端の感触が背中に感じるんだけど……。
「ちょっ……。香奈姉ちゃん⁉︎ おっぱいが当たってるって」
「私の胸の感触…気持ちいいでしょ?」
「あ……。香奈姉ちゃん」
香奈姉ちゃんは、おっぱいを思い切り擦り付けてきた。
おっぱいの柔らかい感触が背中に感じてしまい、僕の大事な箇所が勃起してしまう。
この状況で勃起するなという方が無理だ。
僕は、香奈姉ちゃんに大事な箇所を見られないように手で覆って隠す。
体を洗い終えたのか、香奈姉ちゃんは僕にボディスポンジを渡してきた。
「次は、楓が私の体を洗う番だよ」
「あ、うん」
僕は、そう返事をして香奈姉ちゃんの方に視線を向ける。
香奈姉ちゃんの背中を洗えばいいのだから、簡単だ。
しかし、僕が思っていたこととは違っていた。
香奈姉ちゃんは、僕の方を向いたままだったのだ。
しかも、胸すら隠していない。
これのどこを洗えばいいんだろうか。
「あの……。香奈姉ちゃん。…どうして背中を向けないの? これじゃ、洗おうにも洗えないんだけど……」
「答えは簡単だよ」
香奈姉ちゃんは、魅惑的な笑みを浮かべるとそのまま抱きついてきた。
その反動で、僕たちはその場に倒れてしまう。
僕はすぐに起きあがろうとするが、香奈姉ちゃんがそうさせたくないのか、そのまま体を抱きしめてくる。
僕の顔のところには香奈姉ちゃんのおっぱいがあり、間違って口を開けてしまったら、おっぱいの先端が口に入ってしまいそうだ。
息苦しさが僕を襲うが、なんとか顔を背けて呼吸はできるようになった。
しかし香奈姉ちゃんは、何を思ったのか僕の顔に胸をグイグイ押しつけてくる。
「どうかな? 私のおっぱい。楓の口に合うかな?」
香奈姉ちゃんは、魅惑的な笑みを僕に見せてそう言った。
それって……。
確実に僕を誘惑してるよね。
「ちょっ……。むぐっ」
僕は抵抗したが、香奈姉ちゃんのおっぱいの先端はすぐに僕の口に入り、完全におっぱいを吸うような形になってしまう。
「よしよし。今日は、私がちゃんと可愛がってあげるからね」
香奈姉ちゃんは頬を染めてそう言って、僕の頭を撫でてくる。
どうやら香奈姉ちゃんの中にある母性本能をくすぐってしまったようだ。
僕が何をしたのかは知らないけれど。
「んんっ」
おっぱいを押し付けられたため、僕の舌は勝手に香奈姉ちゃんのおっぱいの先端を舐めてしまう。
そんなつもりはないのに……。
「あんっ」
香奈姉ちゃんの体がビクンと震える。
おっぱいの先端の部分が柔らかい。
まだ勃起してない証拠だ。
僕におっぱいの先端を舐めさせておいて、香奈姉ちゃんは僕のことを抱きしめてくるんだから、香奈姉ちゃんはそのつもりなんだろう。
香奈姉ちゃんがそのつもりなら、僕の舌で香奈姉ちゃんのおっぱいの先端を勃起させてあげよう。
香奈姉ちゃんは、意地でもそのままの体勢で動こうとしないし。
かと言って、そのままセックスをしてくる感じでもない。
どうせ体を洗う前だし、いいよね?
僕は、香奈姉ちゃんのおっぱいの先端を容赦なく舐めた。
それも何度も……。
「あ、あ…あんっ」
途端、香奈姉ちゃんの艶っぽい嬌声が浴室中に響き渡る。
それでも動こうとしないのだから、最後までやってしまっていいってことなのかな。
これって、最後までやったら、おっぱいが出てきたりしないか?
ちょっと疑問に感じたけど、僕の舌はもう止まらない。
香奈姉ちゃんのおっぱいの先端は、段々と固くなっていく。
ちなみにもう片方のおっぱいには僕の手がいっていて、にぎにぎと揉みしだいていた。
もう片方の香奈姉ちゃんのおっぱいの先端は、すっかり固くなっている。
どうやら、完全に勃起したらしい。
「あ……。もうダメ……。イキそう……」
香奈姉ちゃんは、喘ぎ声を漏らしながらそう言っていた。
香奈姉ちゃんの両胸を弄ってる僕からしたら、まだ足りないとすら思えるくらいだが、そろそろやめておこう。
まだお風呂にすら浸かっていないからだ。
僕は、すっかりと勃起してしまった香奈姉ちゃんのおっぱいの先端から口を離した後、優しく指で弄る。
固くなった先端を弄ってほぐしてあげてるのだ。
香奈姉ちゃんは、火照ってしまったかのように顔が真っ赤になっている。
両方のおっぱいを思いきり弄ったのだから、もういいだろう。
後は、香奈姉ちゃんが何をしたいかだ。
「…もうやめちゃうの? 私的には、もっとやってほしいんだけどな」
香奈姉ちゃんは、恍惚とした表情を浮かべてそう言ってくる。
さっきイキそうだと言っていたのは、なんだったのか。
僕は、香奈姉ちゃんのおっぱいに触れながら、言った。
「さすがに、もうやめておくよ。体を洗ってしまわないといけないし」
「そっか。それじゃ、続きは浴槽の中に入ってだね」
「う、うん……」
まだ続きをするつもりなのか。
そうは思ったが、僕の気持ちは抑えられそうにない。
僕は、香奈姉ちゃんの背中をボディスポンジで洗ってあげると、すぐに浴槽の中に入った。
先に入るのはどうかと思ったが、この際、仕方がないことだ。
そして、後を追いかけるかのように香奈姉ちゃんも浴槽の中に入ってくる。
向かい合う形ではなく、僕に背中を向け、寄りかかるように入ってきたのだ。
僕の手は本能的に香奈姉ちゃんのおっぱいを触っていた。
おっぱいの先端は、さっきよりはだいぶ柔らかくなっている。
後ろから揉みしだかれる気持ちって、どんなものなんだろうか。
香奈姉ちゃんは何も言わず、微笑を浮かべていた。
「やっぱり楓の手つきは、エロいね」
「え……。これは違うんだ。つい……」
僕は、そう言ってすぐに手を離そうとする。
しかし香奈姉ちゃんは、僕の手を掴んできて、そのままおっぱいを触れさせた。
「今は私と楓しかいないから、遠慮なんてしなくていいよ」
「でも……」
「実は、隆一さんと付き合ってた時にね。おっぱいを揉まれてしまった時があったんだ……。だけど、その時に私の方が嫌がってしまってね。それ以来、隆一さんを嫌悪するようになってしまったんだ……」
「それって……」
僕の時は、大丈夫なのかな。
いつの間にか、兄は香奈姉ちゃんのおっぱいを揉んでしまったのか。
香奈姉ちゃんが嫌がるおっぱいの揉み方って……。
どんな揉み方をしたんだろうか。
ちょっと、気になるな。
「うん。わざとやったわけじゃないのは、わかってるんだよ……。それでも、隆一さんにおっぱいを揉みしだかれた時の拒否感は、今も忘れられないんだよね」
「僕の時は、大丈夫なの?」
僕がそう訊くと、香奈姉ちゃんは僕の手を通して自分の胸を揉み始める。
そして、しばらくしないうちに安心感に包まれたような笑みをつくり、答えた。
「楓になら、揉まれても大丈夫だよ。手つきはちょっとエロいけど、それが逆に気持ちいいから」
「そ、そうなんだ……。僕的には、ちょっと手に伝わる感触がなんとも言えないんだけど……」
僕は、にぎにぎと香奈姉ちゃんのおっぱいを揉みしだきながらそう言っていた。
香奈姉ちゃんのおっぱいは、例えるならマシュマロとほぼ同程度に柔らかく、これ以上に握ってもいいものかと迷うくらいだ。
「それは、楓が慣れればいいだけの話だよ。今度からお風呂に入る時は、必ず楓を呼ぶから」
「え……。それは、さすがに……」
香奈姉ちゃんのことだから、お風呂に入る時に僕を家に呼ぶんだろうな。
「何? ダメなの? 私とセックスまでした仲なのに、楓は変わらないんだね」
「それは……。セックスと一緒にお風呂っていうのは、ちょっと違う気が……」
「何も違わないよ。裸の付き合いっていうことには、何もね」
「でも……」
「──とにかく。私と一緒にお風呂に入ることくらいは、聞いてもらわないと。さもないと、楓の部屋まで行ってお説教しちゃうよ」
「う……。それは……」
香奈姉ちゃんのお説教は、マジで勘弁。
正座させられる上に、一時間はくどくどと言われ続けるのだ。
「それが嫌なら、ちゃんと言うこと聞いてよね。私だって、楓にくどくどとお説教するのは嫌なんだから」
「花音がいたらどうするの? その時は、さすがに一緒にお風呂には入れないでしょ」
僕は、思いついたかのように口にする。
花音というのは、香奈姉ちゃんの妹の名前だ。
さすがに、妹がいるような状況で一緒にお風呂になんか入らないだろう。
そうは思ったのだが。
香奈姉ちゃんは、それも関係ないといったような表情を浮かべて言った。
「そんなの、好きな人と一緒に入るのだから関係ないよ。花音だって、そのくらいは理解するはずだよ」
「それなら、いいんだけど」
僕は、香奈姉ちゃんのおっぱいを揉みしだきながらホッと一息吐く。
ホントは、ちっとも良くない。
お風呂に入る時は、香奈姉ちゃんと一緒って……。
これだと、香奈姉ちゃんに監視されてお風呂に入るってことになるじゃないか。
お風呂の時間くらい、一人でゆっくりと入りたいんだけど……。
「それに楓も、私のおっぱいが気に入ったみたいだし」
「べ、別に気に入ってなんて──」
「気に入らなかったの?」
香奈姉ちゃんは、なぜか悲しそうな表情を浮かべて訊いてくる。
卑怯だ。そんな顔をされたら……。
「き、気に入ってしまってます」
そう答えるしかないじゃないか。
「それなら良かった。これからも、どんどん触らせてあげるからね。楽しみにしていてね」
香奈姉ちゃんは、おっぱいを触っている僕の手をそっと握り、微笑を浮かべていた。
どうやら、僕が香奈姉ちゃんのおっぱいを揉みしだいても嫌悪感はないようだ。
それにしても、これってそんなに嬉しいことなのかな。
僕には、よくわからない。
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