死神の櫻井くん
六人六色
第1話 人生最後で最初の日!?
わたしは 死んだ。
これから山ほど遊ぶはずだった。
それなのに…。
それは、夏休み初日の夕方
昼寝からの寝起きの働かない頭で、お気に入りのアイスを買いだめするため
自転車に乗り、コンビニへ行って帰るだけのはずなのに
突如現れた黒猫を避けようとした瞬間に「何か」に吹き飛ばされ打ち所が悪く、遠くに聞こえる悲鳴、救急車を呼んでくれている冷静を装う焦りの声…
そんな中、私を吹き飛ばした「何か」のしまったとつぶやく声が微かに聞こえた気がしたが意識を保つことができずに手放してしまいそのまま…
気がついたのは、病院の霊安室の天井付近だった。自分を客観的に見るのは初めは新鮮だったがやはり、泣き崩れる家族や友達を見るのは胸が痛んで情けなく悲しかった。
このような光景を永遠に見せられ続けられるのかと気持ちが沈み、地獄だと思っていた時
何処からか学ランを着た高校生男子が気まずそうにこちらに向かって来ていきなり頭を下げてきた。
「ごめん!!俺の任務に巻き込んで…部外者のお前を死なせてしまって…」
「………!?じゃあ、わたしは貴方に殺されたってこと!?って貴方だれよ!?」
とある病院の霊安室
これがわたしの人生最後で最初の日。
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