第155話 失敗

全身被弾した傷口までみるみると塞がり止血されていった。



タミルトン「Ее содержание мне что-нибудь?(その中身は何かって?)」



左腕の皮膚がボコっと膨らんだ



麻島「2人共 あいつとはしっかり距離を取れ いいな?」



赤塚「はい…」



海原「了解… 何を投与しやがったんだ」



3者がアサルトライフルを構えながらジリジリと後退する



タミルトン「Штриховка, способствуя жидкости роста…(それは孵化、増殖の促進液と卵だよ…)」



麻島「…」



タミルトン「Произведено манипуляции генов в процессе производства кукол(人形製造の過程で生み出され、遺伝子操作された卵)」



そして左腕がボコボコと膨らみはじめ、右腕もボコボコ盛り上がってきた。



タミルトン「Эта замечательная идея использовать в обратном направлении, а не симбиоз подрыва насекомого(虫との共生 蝕まれるのでは無く逆に利用するというこの素晴らしい発想)」



気泡のように膨張した皮膚が破れ、爛(ただ)れはじめた両腕



そしてその破れた皮膚から無数の触手らしき異物が飛び出してきた。



赤塚「触手? まさか… こいつさっきのクスリを打って自らランナーに…」



ブシュー ブシォー



両腕の様々な箇所から触手が皮膚を突き破り、生えてくるや



タミルトン「ハハハハハ Это сделает дифферент, такие как разрывание(貴様等 八つ裂きにしてくれるわ)」



モンスター化したタミルトンが襲いかかる態勢に入り



海原「チッ」



麻島、赤塚、海原が射撃ポーズで狙いを定めた。



っと次の瞬間



タミルトンにまた変化が生じはじめた。



タミルトン「Что? Вам нравится(何だ?おまえ等…)」



踏み出す足が止まり、独り言で喋りはじめた。



タミルトン「Откуда приходит?(何処から入ってきた?)  Не прикасайтесь к ли поставить там водка рыться размещены без разрешения(おい 断りなく漁るんじゃない おい そこ その大事なウォッカに触るな)」



急に様子がおかしくなってきたタミルトンに麻島が赤塚と目を合わせた。



赤塚「何が起こったんでしょう?」



麻島「分からない」



タミルトン「Мама там мой bed'm не туалет(ママ そこはトイレじゃないよ僕のベッドだよ) Это время, если Ю и в состоянии алкогольного опьянения?(酒に酔うとはどうゆう事だって?) Это говорит о том, что пьяны вы видите в нем два будет поставлен один стакан там его или не знаете хорошо, потому что это не так пьян, слишком много хорошего(あまり酔った事が無いからよく分からないが いいか それは そこにグラスが一つ置いてあるだろ それが二つに見えたらもう酔っぱらってる証拠だ) Что? Стекло у меня есть только один…(え? グラスは一つしか無いって…)」



海原「頭がおかしくなったのか 一人芝居をはじめたぞ」



タミルトン「Здесь русской пищи был папа постели Если you'm бесполезна, 100 штук Пожалуйста Так мама Так дерьмо, потому что это редкость(ここのピロシキは絶品だから100個下さい だからママそこでウンコしちゃ駄目だよ するならパパのベッドでしてよ)」



麻島「頭の中で会話をしてる…」



海原「誰とですか?」



タミルトンは白眼を剥き、呂律が回らなくなってきた。



麻島「脳を乗っ取られてるんだ」



タミルトン「Или…Или~ связал я получаю такие заказы, такие как только дифферент, что клялся в верности Vecherafu полковник(離せ…離せぇ~ 俺はヴェチェラフ大佐に忠誠を誓った身 貴様等の指図など受けるか) Подождитееее, подождите, подождите, подождите, подождите Прекратите это делать(止めろ 何をする 待てててて待て待て待て待て)ハッハハハハ… Это борщ я невкусный(このボルシチ不味いなぁ) 」



白眼から不自然な動きで黒目がグルグルと動き回り、口から泡を吐き出したタミルトン



遺伝子操作したにも関わらず奴等の制御に失敗…



急速に支配され、自我が失われようとしていた。



タミルトン「Потому что, чтобы остановить в хорошем детском Confine, потому что не мама больше плохо(ママ もう悪い事はしないから閉じ込めるのは止めて 良い子にするから)」



空を見上げ、両腕を伸ばすや大樹に触手を絡ませた。



タミルトン「ゲッヘ ヒヘヘヒヘヘ~」



バキ ベキベキ



そして2本の大木がへし折られ、傾いた。



タミルトン「Он не стал приманкой когда-нибудь встретимся снова или Naa ~ Это борщ собака because've должны сделать нашу верность йо Vechesurafu полковника forgive'll простить(許してよ 許してよ ヴェチェスラフ大佐に忠義を尽くしてんだから いつかまた会えるかなぁ~ このボルシチ犬の餌にもならないよ)」



赤塚「何て醜さだ…」



タミルトン「Эй Вот это борщ мясо не в(ねぇ それにこのボルシチ肉が入ってないじゃん)」



タミルトンが正面に顔を向けた時



血走り、不規則に動く目…



そこに人の面影は無くなっていた。



タミルトン「ヒッヒヒヒヒ~~ハァ~~へへ」



そしてタミルトンが3人を目にするや



タミルトン「あ~~~ То будет(あるじゃん)」



自爆し感染者へと堕ちたタミルトンが襲い来る。



ガサガサガサ ドォー



2本の大木が音をたてて倒れ



伸びた触手が戻された。



タミルトン「ゲヒ ヘッ ペッ」



いつの間にか両掌は失われ、醜怪な太い触手へと変わる腕



醜いクリーチャーと化したタミルトンを前に3人は後ずさった。



麻島「各個… 死ぬなよ」



麻島、赤塚、海原vs元タミルトン



タミルトン「ハァ~ ハァァ~」



触手をユラめかせ、元タミルトンが一歩踏み出すや



3人一斉にバラけた。



右方に弧を描くように周り込む麻島



バックで後退する赤塚



海原は木の陰に入り依託射撃の構えを取った。



元タミルトンが動き出す3者に目を向け、まず最初に目をつけたのは…



海原だった



幹に触手を絡ませ、一気に引き寄せると瞬く間に海原の前まで移動



海原「くっ」



海原は慌てて後方の木へと移動した。



ベキベキピキ



絡ませた大木に亀裂が生じ、いとも簡単にへし折られる



ガサァァア~



元タミルトン「ゲッヘへ ボ… ボルシ…チ…」



元タミルトンが倒れた大木に乗りかかると



大木の裏手に回った海原がすかさずMPを発射させた。



パスパスパスパスパスパス



だが触手で頭部をガード



胴体にヒットさせ、よろめくが元タミルトンにダメージは見られなかった。



元タミルトン「мясо(肉)мясо… ヘッヘ」



続いて元タミルトンが触手を鞭のように振るってきた。



ブン  バキ




大振りな横打ちの打鞭が木に当たるや海原は咄嗟にその木から離れた。



それからもう1打ち、今度は突きで伸ばされた触手が直撃し、貫通させた。



バキ



すると



いきなり触手の先端部が無数に別れた。



分裂した幾つもの細い触手群だ



次の瞬間



それらが海原に飛来、手足に巻きついてきた。



海原「な…」



そして一気に引き寄せられ、海原が大木に激突した。



海原「うぐっ」



胸部や腹部を強打、圧迫され咽せる目の前にタミルトンの不気味な顔がヌゥーと横から現れ、もう一本の触手で大木ごと巻き付かれた。



捕らわれた海原に顔を近づけ…



元タミルトン「ハァアァァ~ мясо~ мясо мясо~」



ヤバい…



身動きを封じられ、食いかかろうと元タミルトンが大口を開けた瞬間



パスパスパスパス



元タミルトンの頬に弾が命中、脇腹や腕にも次々と弾が撃ち込まれた。



発砲しながら近づく麻島の姿だ



パスパスパスパス



また



赤塚も射撃に転じ



元タミルトンは被弾を嫌がり、触手を解除するやその場から逃げ出した。



麻島「大丈夫か?」



海原「えぇ 助かりました」



麻島、赤塚が辺りに視線を配るが元タミルトンは消えていた。



麻島「数発受けても動けるのか… サブマシンガンの弾では効果が薄いな」



赤塚「えぇ 的確に頭部にヒットさせ、しかも集中させないと奴は倒せないと思われます」



麻島「あのガードする触手を掻い潜ってか…… 弾がもつかどうか…」



海原「それにもう一つ あの触手は厄介です 先端が分裂しますんで」



赤塚「でわ サブマシンガンで無理ならそろそろとっておきをお出ししましょう」



すると背中のガンケースからSKB G1900ショットガンが取り出された。



麻島「弾はいくつある?」



赤塚「少ないです 数発分しか RS(スラッグ)が8発と00B(鹿用9粒弾)が3発です」



麻島「11発か… 発砲は慎重にな」



赤塚「勿論です あの化け物の頭を吹き飛ばしてやりましょう」



麻島「よし あんな奴を野放しには出来ない 確実にここで仕留めるぞ」



ガシャン



00B弾がリロードされG1900散弾銃が構えられた。



赤塚「了解」



海原「了解 何処に逃げやがった」



態勢を整えた3人は四方を警戒しながら元タミルトンを探しはじめた。



いつ何処から現れるかも分からぬ森の中



前後… 左右… 上…



3人の目で辺りを探すが視界に入ってくるのはパラつく落ち葉のみ



定間隔に離れ、ゆっくり慎重な足取りで歩を進めていた



隠れるには事欠かない森の中だが6つの目でいくら探しても見つからないなんて…



上か…



赤塚はショットガンを上に向けながら木の上に着目した。



だがやはり奴の姿は見当たら無い



赤塚「隊長 おかしいですね これだけ探してもいないなんて 忽然と消してます もしや本当に逃げたのでは…?」



麻島「油断するな じらして俺等が分散するのを狙ってるかもしれない 探すぞ」



赤塚「はい…」



立ち止まり、360度視線をロールさせ元タミルトンを探す赤塚と麻島



数メートル横に位置する海原も同様に全周隈無く視点をスクロールさせ探すが化け物は見つからない



何処だ…?



赤塚がキョロキョロと見渡し、再び前方に身体を向けた



その時だ



落ち葉が急に盛り上がり



飛び出してきた触手が赤塚の右足首へいきなり巻きついた。



赤塚「くぁ」



音もたてずに忍び寄ってきた触手に引き寄せられ、うつぶせで倒れ込んだ赤塚



ザザザザァー



振り返った海原の目に引きずられていく赤塚の姿が映った。



海原「主任」



麻島も後ろを振り向くや落ち葉が波の様に舞い上がり、もっていかれる赤塚が一瞬視界から消えた。



海原がMPを向けると



麻島「撃つな 赤塚に当たる」



海原「チッ」



麻島「追うぞ」



2人は駆け足で引きずられていく赤塚を追いかけた。



ザザザザザザザザザザザザァ



足首に巻き付く何か…



うつ伏せ状態で訳も分からず落ち葉の絨毯を引きずられている。



赤塚「くっ」



赤塚はうつ伏せ状態から懸命に体勢の立て直しを試みた。



ザザザザァ



引きずられながらも何とか仰向けの体勢に持ち込み、今度は足に巻き付く触手にショットガンを構えた瞬間



眼前に飛び込んで来た幹



ヤバい…



赤塚は咄嗟に防御態勢を取った。



ドカッ



身体が打ちつけられた。



触手は木の間をすり抜けていくのだが赤塚の身体はそうもいかず



木の障害物が赤塚を襲った。



ザザザザァ



ドカッ



赤塚「うぐぅ」



ドカッ バコ



赤塚「ぐっ」



脇腹に強打、また太ももや腕にも容赦なく激突し、ひたすら引きずられていく



その数メートル後を必死に追走する麻島と海原



そして100メートル程引きずられただろう…



ある地点でいきなり赤塚の身体が急浮上、逆さ吊りにされた。



麻島、海原が立ち止まり、見上げるとそこには吊り上げられた赤塚の姿と木の枝に乗る元タミルトンの姿



元タミルトン「ゲヘ へへ лмаらплусж※упдмかεδα~ シシシシ」



2人は素早くサブマシンガンを身構えた。



そして逆さの宙吊り状態にされた赤塚も上体を起こし、ショットガンを向けるや否や



足首の触手がいきなり解かれ、赤塚は真っ逆様に落下、地面に打ちつけた。



赤塚「んぐっ」



まともに背中から落ちた赤塚へ



海原「主任!」



海原が駆け寄る



海原「大丈夫ですか?」



赤塚「あぁ…」



赤塚が痛がる表情で2~3度頷いた



海原「ヤロ~」



海原は再びMPを上方に構えたと同時に元タミルトンは触手を伸ばし、隣りの木に飛び移った。



麻島「撃て」



2人はすぐに銃口を追いかけ、麻島の掛け声で発砲に転じた。



パスパスパスパスパスパスパスパス



だが元タミルトンはまたも違う木に飛び移り、これを回避




幹が銃痕で傷つき、いくつものへし折れた枝が落下していく



まるでターザンのように木から木へと即座に移動を繰り返し、一発もヒットする事が出来なかった。



パスパスパスパスパスパスパスパス



海原「あの図体でちょこまかと…」



麻島「海原 絶対に逃がすな」



パスパスパスパスパスパスパス



海原「勿論です」



サブマシンガンの乱れ撃ちも甲斐なく木の上を移動し中々捕捉出来ない元タミルトンに苛立ちを覚えた海原がマガジン交換中、視界から消えた。



逃がすまいと移動、木の陰から飛び出した矢先



ブン



いきなり朽ち木が飛んで来た



海原が木の陰へ身を引くや幹に当たり腐った倒れ木が砕け散る。



ヤロー…



イラつく海原はすぐに身を乗り出し銃口を向けた。



すると元タミルトンが地に降り立っている



絶好のタイミング…



貰ったぁ~…



立ち木から飛び出し、仕留めにかかった海原が発砲しようとした寸前



ガザァ~



枯れ葉の中から突如触手が飛び出し、海原の胴体に巻きついた。



海原「何!」



また木陰から現れた麻島



触手が放たれ、麻島の胴体にも巻き付かれた。



麻島「くっ」



元タミルトン「ゲッヘへへへ мясо~ мясо мясомясомясомясо~」



2人共捕縛され身動きが取れなくなる



そして締め付けが強めらた。



麻島「ぐぉ」



海原「うっ」



なんて力だ… このままじゃ潰される…



ミシミシと骨が悲鳴をあげ、苦しい表情で麻島がMPを向けた



だが更に締め付けが強められ…



麻島「ぐあぁ」



MPが垂れた。



また海原にも同様に締め付けが強められ、足掻く事も出来ず、両脚が浮遊、身体が持ち上げられるや



ドカッ



大木に身体が打ちつけられた。



海原「くはっ」



ドカッ



海原「ぐぁ」



更に別の木に…



もてあそぶかの如く海原を木に打振する。



麻島「かい…ば… ぐぐぁあ~」



元タミルトン「мясомясомясомясомясомясомясомясомясо」



ドカッ



そして木に頭部を強打した海原



海原の意識は薄れ、頭(こうべ)が垂れた。



その間 麻島の身体が引き寄せられ



目の前に元タミルトンの不気味な顔が迫り、触手の先端部分が分裂しはじめた。



クソ…



麻島は渾身の力を振り絞り、再びMPを元タミルトンへ向けるや



分裂した触手等がサブマシンガンに絡みつき、それをブン取った。



元タミルトン「ゲッヘへへへへへへ мясомясомясомясо」



同じ単語を永遠と復唱し顔を近づけて来た元タミルトンに異変が…



頭に亀裂が生じ



次の瞬間



花開くかのようにパカッと割れた。



そしてドクドク波打つ脳味噌から無数の触手が突き破ってきた。



血塗られし蠢く浮遊物



触手にはそれぞれ歯のような鋭い突起物が生え揃い、揺らめかせる。



あまりにおぞまし過ぎるタミルトンの容姿に麻島は一瞬苦しみを忘れた。



元タミルトン「ヘッヘへへへへ мясо мясо~ мясо~」



口から上がパッカ~と花びらの様に咲き乱れた醜いクリーチャーに厳しい表情を浮かべる麻島



なす術無く



クソ… ここまでか…



死の覚悟が頭をよぎった



そして元タミルトンが大口を開き、食いかかろうとした 瞬間



ドォーン



銃声と共に脳味噌付近に無数の散弾が撃ち込まれた。



元タミルトンの頭部が一瞬仰け反り、戻るや



シュコン ガチャ



ドォ~ン



もう一発



今度はスラッグ弾が側頭面に撃ち込まれ、元タミルトンが倒れ込んだ



締め付けが弱まり、触手が解ける



そして麻島が振り返ると同時に



赤塚「どいて下さい」



赤塚のその一言で麻島が横へと飛び込んだ



シュコン ガチャン



先台がスライドされ



シュタっと飛び起きた元タミルトンに…



ドォーン



ダブルオーバック(00B)弾が発射



9つの散粒弾が脳部に命中した。



元タミルトン「ギィィィイ~」



今まで聞いた事の無いような悲鳴をあげ元タミルトンがふっ跳んだ



シュコン



隙を与えずショットシェルが新たに装弾され



ガチャ



狙いをつけた赤塚



捉えた…



元タミルトンはすぐさま起き上がり、触手を伸ばすと、再び逃走を図る態勢に入った



だが…



逃がすか…



ドォーン



次いで放たれたのはスラッグ(一粒)弾



伸ばす触手にそれは命中し、断ち切られた。



飛び上がった元タミルトンはそのまま落下、枯れ葉が舞い上がる



シュコン 



素早く空薬莢が取り除かれ、新たな散弾が装填



ガチャ



元タミルトンが起き上がると同時に



ドォー



次に00B弾が放たれ、拡散した鉛が胸部に突き刺さった



元タミルトン「ギィィィイ~」



胸部に複数の銃創が刻まれ、元タミルトンはよろけた。



効いている…



シュコン ガチャン



このチャンスに赤塚は畳み掛けた



ドォーン



続いて発砲されたスラッグで元タミルトンの右足首が消滅する



次いで



シュコン ガチャ



ドォーン



またスラッグが撃たれ、もう片腕の触手上腕部に的中



断ち切られた触手は吹き飛ばされ、地面に落下後ウネウネと枯れ葉の中で蠢く



両腕、片脚を欠損した元タミルトンはそれでも逃走を図ろうと背中を見せた



その時だ



シュコン ガチャ



赤塚「おまえは逃がさない」



狙いを定める赤塚



麻島「ピリオドをうつぞ」



また麻島も起き上がりMPを身構えていた。



そして



海原「散々やってくれやがって」



息を吹き返した海原も…



3者共に元タミルトンに銃口が向けられていた。



移動能力をなくした元タミルトンが背を向け、まだ逃げようとするその哀れな姿を目にしながら麻島が言葉を発した。



麻島「撃てぇぇ~」



麻島の一声で3つの引き金が同時にひかれる。



ドォー パスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスドォーン パスパスパスパスパス



脳味噌から生えた触手がたちまち削られ、集中射撃をまともに受けた元タミルトンの身体はあっという間に蜂の巣にされた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る