第9話 「えんとつが倒れるまで」を読んで

「えんとつが倒れるまで」を読んで


これを読み終わった時社長の苦しい決心の様子やせっかく1千万円も出して買ったしゅうじん機が無駄になったと言うような画面が次々に頭の中に浮かんできた。


もともとそこにあった工場の周りに自分から勝手に住み着いたのだから文句を言う権利がないはずなのに「洗濯物がよく汚れる」とか「窓を開けられない」とかと工場側の苦しみもろくに知らないのが1人前に文句を並べているので厚かましいと言うのか自分勝手と言うのかムカムカと頭にきた。


その文句を聞いて早速資本金の半分以上ものお金を出して買ったしゅうじん機も住民が欠点をほじくり出すものだからだめになってしまったではないか。


引っ越し間もないやつが「小生」だの「市民より」だの悪口ばかり文句を並べて名前もよく言えない奴なんかに一体どんなことをあなたが知ってますかと一発質問したら相手は何も言いようがないと思う。


僕が社長だったらこういう

「皆さんが工場から出るすすで困っているのはわかっています。でも工場としては公害に取り組む方法を精一杯努力して実行しています。四日市や他の市で資本金の半分以上を出して公害対策に取り組んでいる工場は他にありますか?ないでしょう。たった10分の1のお金をかけてる工場もないと言うのにこの上にまだ文句があるんですか?洗濯物を汚すのは悪いと思っています。だからもう少し我慢してくださいお願いします」と。

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