間接キス
鮮魚店のおぢさん
1st kiss--メンドくさい関係
校舎の一番隅っこにある空き教室
最近の私と佐藤さんの放課後を過ごす定位置
きっかけは、ちょっとした会話
1か月前
今日の掃除当番は私と佐藤さん
平日はさっと掃き掃除して、ゴミを出すだけ。
さっさと終わらせて、さっさと帰るつもりだった。
スマホの着信音が鳴る。
「あ、ゴメンね。ちょっとだけ電話」
佐藤さんはこっちを見て無言でうなずいた。
「もしもし?んー?今日掃除当番だしパス。明日気が向いたらエッチしてあげる」
スマホを切る。
佐藤さんは真っ赤な顔をして俯きながら掃き掃除を続けている。
佐藤さん真面目だもんなぁ。
こういう話題嫌いっぽいよね。
可愛いのにもったいない。
ゴミ捨てに行く。
意外な事に、佐藤さんから声をかけてきた。
「ねえ………塩見さんて……その……」
「ん?なーに?」
「やっぱ………してるの?その……女の子……」
「あー、うん。してるよ?」
私がレズなのは、わりかしクラス内でも知られてる。
その事を別に私は気にしてない。
私は女の子が好きで、気持ちいい事が好きなだけ。
それでどうのこうの言われても別にどうでもいい。
メンドくさい事は嫌い。
「佐藤さんはそういうの嫌い?」
「だって……女の子同士なんて……間違ってる……よね……」
「何で?何が?」
佐藤さんは黙ってしまう。
メンドくさい子だなあ……
でも、ちょっとそういうリアクションが可愛い。
意地悪したくなるよね?
ごみを捨てた後、お手洗いで手を洗う。
手を拭いた後、ちょっと悪戯したくなっちゃった。
「それじゃさ佐藤さん……」
手を拭いて、自分の唇を指でなぞり……
つんっ
佐藤さんの唇をその指でつついてみる。
真っ赤になる佐藤さん
「間接キスなら大丈夫じゃない?」
真面目でメンドくさいこの子に、言い訳を作ってあげた。
次の日
「飲む?」
私は、ブラックの缶コーヒーを半分飲んで佐藤さんに渡す。
「無糖は苦手……」
なるほど。
佐藤さんだけに、尾藤(微糖)さんや加藤(加糖)さんがいいわけだ。
武藤(無糖)さんや塩見(塩味)さんは苦手かな?
「間接キスだと思うと恥ずかしいとか?」
真っ赤になってこっちを睨み、一気飲みする。
あ……すっげー苦そうな顔してる。
「ブラックがダメって、お子ちゃまだぁ」
あ……めっちゃ怒ってる。
でもさあ佐藤さん……
怒ってるけど私を見る目が超真っ直ぐ。
その瞳、私しか見てないよね?
わかりやすいのに、メンドくさいなぁ……
それから私と佐藤さんは、なぜか放課後を少しの時間だけ過ごしてる。
多分私の事を好きなんだと思うこのメンドくさい子をからかうのは楽しい。
ある日
「ねえ、ちょっと面白い事しない?」
佐藤さんが身を固くする。
でも付いてくるんだよねぇ、この子は……
校舎の一番隅っこにある空き教室に入る。
「下のお口で間接キスしようか?」
「どういう事?」
「こういう事」
私は、自分のスカートの中に手を入れてもぞもぞと……
「な……なっ!」
佐藤さんビックリしてるね?
スルっとパンツを脱ぐ。
「パンツ履き替えっこしようよ、佐藤さん」
真っ赤になったまま私をじっと見つめる佐藤さん。
恥ずかしかったら顔背けりゃいいのに。
どんだけ私の事好きなの?あはっ。
「間接キスなら大丈夫じゃない?」
真面目でメンドくさいこの子に、言い訳を作ってあげた。
佐藤さんはもじもじしながらパンツを脱ぐ。
そして、恥ずかしそうに私のパンツと交換する。
佐藤さんは、中学生が郊外型スーパーで買いそうな白の綿パン
「パンツ超だっさ、あはっ」
うわー、怒ってる怒ってる。
でも涙目で睨みながら、私のパンツ履いちゃうんだよね?
ホントにメンドくさい子
それから毎日、私達は放課後、校舎の一番隅っこにある空き教室でパンツの履き替えっこをしている。
昨日はいてたパンツは、履き替えっこする前に相手に返す。
私は家の洗濯機にそのままダンクシュートだけど、佐藤さんは家族に見られるのが恥ずかしいから毎日お風呂で洗って自分の部屋で干してるらしい。
ホントにメンドくさい子、でも佐藤さんらしくて可愛いかな?
「塩見さん」
「何?」
「ちょっと冷たい……」
「あー、昼休み吉永さんとえっちしたから濡れてるんだぁ、ゴメンゴメン」
うわ……めっちゃ怒ってる。
殺人者の眼差しになってるよ?佐藤さん
何日かすると、佐藤さんのパンツが超ダサ綿パンから変わった。
苗字にぴったりの淡くて甘い感じのショーツ
わざわざ買ってきたのかな?
今日も例の教室でパンツの履き替えっこ
あれ?
「佐藤さん、冷たいんだけどぉ、パンツ……」
佐藤さんは真っ赤になって下を向いてる。
そして、絞り出すような声で言う。
「塩見さんのも……冷たい……」
「あー、なーみんとお昼休みしちゃったからね。佐藤さんもだれかとしたの?」
「私はそんな事しないよ!」
あ、真っ赤になって怒っちゃった。
レアだなぁ、佐藤さんの怒鳴り声って。
「んじゃ1人でしたの?」
佐藤さんは真っ赤になって俯く。
わかりやすい子だなぁ。
「恥ずかしがることないじゃん、私も気持ちいい事が好きだよ」
机に座って足を開き、佐藤さんのパンツの上から自分の大切な部分を撫でる。
「んっ、アソコでベロチューしてるみたい……佐藤さんのえっちいお汁……」
「なんで……そんな……下品な事言うの?」
うわ……めっちゃ怒ってる。
でも私の股間ガン見してる……あはっ。
ホントにメンドくさい子
佐藤さんも一緒にしたらいいのに。
メンドくさい事考えずに、気持ちいい事だけ考えたらいいのに。
結局佐藤さんは、私が絶頂に達するまで目を背けることが出来なかった。
それから数日
お互いの大切な部分を、パンツの上から触り合いしてる。
もちろんどっちかが絶頂に達するまで……
「間接キスなら大丈夫じゃない?」
パンツ越しの下のお口でする間接キス
真面目でメンドくさいこの子に、言い訳を作ってあげた。
ホント従順だよね、佐藤さんって……
そして、今日も例の教室で……
「今日もパンツ可愛いね、佐藤さん」
いつものように履き替えっこ。
「ほら、一杯足広げて?一杯触ってあげるから」
ゆっくりと足を広げる佐藤さん
「私のも一杯触っていいよ」
ホント従順だよね、ってか結構変態だよね?佐藤さんって……
「んっ……今日も……塩見さんの……冷たかった……んっ……」
「あんっ……今日は……紀美子と……したから……」
あ……めっちゃ怒ってる。
ホントにメンドくさいなぁ、佐藤さんって。
そんなに他の女の子とするのがイヤなら、私の事ひっぱたけばいいのに。
そんなに他の女の子とするのがイヤなら、認めちゃえばいいのに。
私の事、好きだって。
わんわん泣きわめいてひっぱたいて、ちゃんと私の事好きって言ってくれたら……
私、佐藤さんだけ見てあげるよ?
直接キスもしてあげるよ?
下の名前呼んで愛してあげるよ?
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