ニーチェ部長とモモ (マルチロールより妄想)

Mihoko

第1話 閉じ込められた2人『ニーチェ部長とモモ』

モモ「部長!起きて!」


蒼「うーん?」


・暗い! 臭い? 怖い!!

気がつけば六畳ほどの床と天井と白い鉄格子の中に、私と部長の二人…!?

隅には 臭う と思われるトイレが1つ…

いったい何日経っただろう… そして何故ここに…



モモ「今しがた数十メートル先で爆発音がしました!助けが来たのでは!?」

蒼「うーん?」

・この部長…

ボサボサの黒髪、白いワイシャツ、寝転がって天井のシミ?を眺めている18才の私の上司…

私はモモ

女性型ヒューマノイドで現在25歳想定、1年ほどこの上司の下で働いているが…



モモ「今、鼻ほじりして出た鼻クソを食べました?」

蒼「見たの?」

モモ「部長、私はパニックなんです。記憶がないけど早くここを出たい!」

・私はロボットで、今でこそ、そこそこ美しく、優秀ですが、苦労してようやくこの職を得たのに、こんなところで死にたくないのです。



蒼「モモ、天国には興味深い人たちが一人もいない」

モモ「また、ニーチェですか部長… この一大事に」

・部長はニーチェという哲学者の信奉しているようだ。



モモ「つまり部長も死にたくないという事ですよね!私もです。何か脱出のお考えが!?」

蒼「そうね…」

・チラッと私を見て、尻を掻いてまた横になっている。

モモの心中(クッソ!このクソが、起きてなんとかしろ!戻ったら転職する。絶対!)



モモ「部長… 他人への気遣いで大切なのは、話を聞いてやること。だそうです」

蒼「!? モモ! そう!? 何それ名言!?」



・(ToT) 《 ようやく部長が起動した!!》



モモ「今からおよそ200年前に活躍されたビートた◯しさんという人の言葉です。それはさておき…」

蒼「どなた?」

モモ「…」

モモ(今その話を膨らますのか…? 嗅覚センサー壊れそうなんだけど、この人平気なんだ…早くここから出ないと… )



おしまい






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