毎年、何故か死地に入る者がいる
毎年、RN-021-G211地方の死地では何故か入水する者が後を絶たない。入ると忽ち機体が錆び付く。死地として知られているはずなのに、例年数十人程が機能停止不全を起こしている。
これ以上の犠牲を出すまいと展望塔を設けたが、その監視員は間もなくして行方不明になった。
監視員が残したサブメモリーにて、死地の浅部に幼い機体が一体確認されていた。映像記録として30秒ほど、水に浸かった脚部が錆付かずに、死地の奥へと踏み出していたらしい。
「うみのいろはなにいろ?」その映像に残された音声データにより、彼の自然言語処理機能を誤作動した記録があるが……幼体の真相は今も分かっていない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます